京都 庭:高台寺の庭、光る京都の庭、新緑の映える京都の庭、コケの似合う京都の庭、京都の庭には、茶室が似合います。
京都東山へ日帰り近隣ツアー(3)
次は、重要文化財の「観月台」です。檜皮葺きの四本柱の建物であり、三方に唐破風をつけた屋根の下から観月するための建物です。
雨が足りないのか、コケが少し乾いています。
これだけ広いお庭に、まんべんなく、コケに水を撒くとなると、大変な水の量と、仕事の量です。
雨が降ると、すぐに雑草が生え、雑草を抜くだけでも、相当な人手がいるはずです。
道順に沿って見て歩いていると、土塀が倒れそうで、補修をしています。
松葉博雄が幼いときには、壁を塗るには、赤土を積み、間に、くぼみをつくり、水を張り、藁を撒いて、赤土を建設資材にするような、仕事を見たことがあります。
これなら、600円の拝観料もムリはないと思います。
高台寺の土塀も、赤土を重ねて作っているので、補修となれば、赤土と藁を混ぜ、ミキサーで混ぜ返して、壁を塗ることになり、わずかな壁の長さでしたが、昔通りの保存は大変な作業だと想像します。
開山堂と霊屋(おたまや)を結ぶ階段で、龍の背に似ていることから、「臥龍廊(がりょうろう)」と名付けられました。
傷みの激しいところは、通行を控えています。
一日に、何百人、ひょっとして何千人の人が、歩けば、廊下は傷み、瓦は落ち、柱は曲がり、補修の必要な日はすぐにやってきます。
今はあまり見ませんが、こんなところで「お見合い」をすればと、推奨したくなるような日本家屋です。
お見合いする男女に、仲介する人がいて、気を利かせて、2人に「お庭を散歩してこられたらどうですか?」と勧める、こんなシーンが頭にすぐに浮かんできます。
6月の新緑のせいか、素晴らしい松、青竹、芝生、コケ、紅葉、などの自然の癒しの空気を、胸いっぱいに吸って、京都にきてよかったなぁと奥さんと感動しました。
2010年6月10日(木)