日帰りツアーは、日帰りツアーになりませんでした。京都の5月は京都市の京都東山七条にある京都国立博物館で美術鑑賞です。
京都へ近隣ツアー(2)
2010年5月の初旬は、個人的には、最高に好きなシーズンです。暑くもなく、寒くもなく、花は咲いて、新緑は芽を吹き、山は緑に包まれ、生き生きとしてきます。
最高なシーズンにふさわしい、文化的な行事があります。それは、京都東山七条の三十三間堂の前にある、京都国立博物館で開催中の「没後400年 特別展覧会 長谷川等伯」の観賞に行く事です。
長谷川等伯の展覧会は、これだけの美術品を一度に見るのは、この先、なかなかある機会ではないという評判で、期間中は、大変な人出だったそうです。
1時間待ちは当たり前、悪ければ、雨の降る中で、風の吹くなかで、寒さに堪えて、1時間以上も列に並んで、入場の順番待ちをしたそうです。
幸い、今日は、夕刻なので、帰る人が増えて、入る人が少なくて、30分待ちで、入れるということです。
実際に並んでみると、もっと早く入れました。入場料は、当日の大人が1400円です。
美術館に入る前には、注意があります。
携帯電話はマナーモード、写真撮影は禁止、飲食物はご遠慮下さい、写生はしないでくださいなどです。
写真は撮れなかったので、代わりに、ポストカードを買って、感動を伝えたいと思います。
後から後悔しても追いつきませんが、ガラス越しで見て、行列に並んで、制限時間以内でじっくり見るには、オペラグラスか望遠鏡があれば、離れていても、細部を見る事が出来たのにと、残念に思いました。
「国宝 松林図屏風(右隻)」は、墨絵なので、「国宝 松に秋草図屏風(部分)」のように、紺碧障壁画の豪華さはありません。
しかし、墨絵を近くで見ると、松の根っこなどは、細部に渡って詳細に画いたように見えず、サラサラと短時間に画いたようにも見え、でも、全体を少し離れて見ると、霧がかかった濃淡は、素晴らしい表現に見えます。
京都の国立博物館らしく、入場者の中には、和服姿の女性が多く見られました。京都市は、和服で外出することを奨励しているようです。
学校の美術の教科書に紹介されるような、第一級品の国宝を見て、世俗の汚れが洗い流されたような清々しさを感じました。
外に出てみると、松葉博雄の奥さんはすでに、松葉博雄が出てくるのを待っている状態でした。