丹波市山南町のスッポン料理「茶寮ひさご」では、「今がスッポンの一番美味しい季節ですよ」と言われました。ゼラチン質の皮が付いた甲羅が皿に盛られて出てきました
スッポン食べたいな:丹波への近隣ツアー(3)
スッポン料理を食べたいな:今日の席はお座敷ではなくて、テーブル席になりました。
奥の部屋に壁に沿ったコの字型のテーブル席が作られて、そこで奥さんと向かい合って座っています。
この方が腰の負担が軽くてラクなことはラクなのですが、畳に座ってお店の人がいないときには横になって寝るということは出来ません。
食べたいな、スッポン。
今が旬のスッポンを食べたいなぁと思い、やってきました。
テーブルには料理の準備が整っています。
お店の中で、他の席の会話が聞こえてきます。
会社の接待で来ているお客様なのか、話の内容がビジネスの話で、ところどころ知っている話に繋がって、思わず相づちを打ちたくなりました。
接待のお客様が食事を終えて、いざ精算のときに、レジを触る経営者がちょっと外出していて、お店の中で経営者が帰ってくるのをじっと待たされていました。
金額は分かっていて、お金も払えるところまで来ていても、レジの鍵が開かないようです。
食べたいなスッポン、と思っていたら、スッポンのコースは最初にぶどう粒ぐらいの卵が出てきました。
「スッポンの血を飲まれますか?」と尋ねられたので、元気、精力を付けるために頂くことにしました。
スッポンの血は日本酒に薄められて、グラスに注がれ「どうぞ」と勧められました。「困ったなぁ」と思います。
食べたいな、スッポンを食べたいな、と思ってはいるのですが、車の運転があるので、スッポンの血なら飲めると思ったけれど、お酒になっていると、飲めません。
スッポンの鍋の準備が始まります。
ひとつの皿に半分がスッポンの茹でた骨つきの肉の部分、半分は地元の野菜です。
お皿の上にはお肉の下敷きとして、分割したスッポンの甲羅が敷かれています。
甲羅の部分には、ゼラチン質のプリンプリンとした皮が付いています。
割り下がついて、お鍋に入れて、出汁が熱くなった頃、順次スッポンのお肉を入れていきます。
食べたいな、スッポンを早く食べたいのですが、もう暫しの我慢を強いられています。
鍋が出来上がるまでは、鮎の塩焼を頂きます。
残念ながら養殖もので、天然の鮎ではないそうです。
スッポン料理を食べるときは、忙しくなります。
かにの料理を食べるときのように、スッポンの骨についたゼラチン質の柔らかい部分やお肉を切り離しながら、まるでしゃぶるように食べていくので、会話も出来ないほど忙しいのです。
最後はスッポンの雑炊です。
今の出汁で具材をすくい上げて、雑炊を作るのかと思っていました。
ところが、厨房に取っている出汁で、新たな出汁で雑炊を作るそうです。
「この暑いのに、スッポンを食べる人はいるのですか?」とサービス係の人に尋ねると、「今が旬なのです。一番美味しい時が、今です」と言われました。
ビールを飲まないで、食事中心なので、よく食べられましたが、残念ながら、スッポンの雑炊は少し残ってしまいました。
気がかりな鍋に残った出し汁は、「持って帰れませんか?」と遠慮がちに尋ねてみれば、なんと「いいですよ」と持たせてくれました。
出汁には、一緒に入れるように、乾燥うどんが添えられています。
これだと一食分作らなくても食べられそうです。
スッポン料金はスッポンのサイズにも寄りますが、大体一人15,000円ぐらいだそうです。
食べたいな、スッポンを食べたいなと期待していたスッポンを食べられて、お腹いっぱいになりました。
これから近隣を回ってみます。
2009年7月30日(木)