人垣を作るには、最初の3人ぐらいの足を止めることから始まります。少しずつ遠巻きに人垣が出来、人が人を呼ぶようになると、不思議なぐらい好奇心を持った人が集まってきます
街を歩けば、人だかりが目につきました。
ちょっと覗いてみると、音楽を掛けて、リズムに乗って、水晶玉をいくつか両手で操り、不思議な水晶玉の動きを演出しています。
通行人の足を止めるのは、最初の2、3人からがきっかけとなります。
3人止まれば、次の人は、今止まっている人がなぜ止まっているのかと思って、足を止めます。
だんだんと人垣が出来ると、後は、好奇心を持った人たちが集まって来ます。ほどよく集まった頃、得意技が出てきます。
松葉博雄は、ちょっとだけ覗いたので、すでに人垣が出来ていました。松葉博雄が子供のとき、学校の帰り道、蛇を箱に入れて、少しだけ蛇を見せてくれて、全部は見せないで、焦らせる大道曲芸がありました。
今に蛇が出てくると思って、ずっと最前列で見ていました。怖い物見たさで、蛇が何か驚くような曲芸をするのを楽しみに待っていました。
結局、蛇は一度見たきりです。こんな思い出を、思い出させるような、夜の街です。
5月の満月が、東の空から上がってきて、コンクリートの乾いた街を照らしています。
コンクリートジャングルを歩いて、再度山を見ると、神戸の市章が夜空に浮かぶように、輝いています。
ビルの高層階から見ると、乾いた街だと思います。
コンクリートのジャングルは、上へ上へと積み上がっています。
静まりかえった町並みには、人影も疎らで、超高層マンションの工事中のクレーンの上に、ちょうど月が昇っています。
神戸の街にも、超高層マンションが次々と建設されて、町並みが大きく変わってきています。
2009年5月9日(土)