ネット時代のリアル店舗の悩み 店舗に来て実物を確かめて品番を写真で撮って購入はネット通販では困ります。
投稿No:7963
オニツカタイガーのセンター街店では、海外からの旅行者が入れ替わり入店して、展示品を確かめていました。
購買動機はカタログが届いたことでした
オニツカタイガーから顧客向けにカタログが届きました。
カタログは2018年秋冬版です。
スニーカーの利点
スニーカーを履くようになってから革靴からすっかり離れてしまいました。
革靴は重く、固く、窮屈で、長時間履くと足が疲れてきます。
スニーカーにすると足は軽くなります。
ビジネスに着用する靴なので、スニーカーといっても、出来るだけ革靴の雰囲気に近い物を選びます。
仕事を離れて、日常で履く場合はカジュアルな靴を選びます。
随分前ですが、販売の現場で働いていた頃はデッキシューズを選んで履いていました。
デッキシューズは布製なので軽くて、ゴム底は上下のクッションを吸収してくれていました。
サンプルが豊富な直営店
今日は三宮センター街の元町寄りにあるオニツカタイガー(Onitsuka Tiger)の直営店に来ています。
オニツカタイガーでは何度か買っているので、靴のサイズは既に分かっています。
秋冬版の新しいシューズを選びました。ものの5分で決まりました。
訪問客は多いのに購入になっていない
精算を待っている間、店内で椅子に座っていると、お客様がひっきりなしに入って来ます。
直営店なので、値段は定価です。
インターネット経由の通販で安く買わないで、どうして定価のお店に沢山のお客様が来るのか不思議です。
よくあるのは、リアル店舗でお気に入りのサイズ・形・色などを試しに履いてみて、型番をスマホで写して、その後はインターネット通販で購入するというちゃっかり型の購入方法です。
お店の人にとってみたら大変迷惑です。
そんなちゃっかり型のお客様が来ているのかどうか、店内をじっと見ていると、確かにいました。
店員さんの対応を聞いていると外国の方のようです。
あれやこれや商品を倉庫から出してみて、対応しているのに、
お客様の目的は型番をスマホで撮るのであれば、お店の方が気の毒です。
インターネットで調べてみると、オニツカタイガーのシューズは、楽天でも出品されていました。
値段はどうでしょうか?
それほど激安にはなっていないようです。
海外からの旅行者の場合は、買い物をすれば手荷物が増えるので、
購入は帰国して、自宅まで宅配で届くインターネット購入の方が楽なのかもしれません。
私に続いて、奧さんもオニツカタイガーのシューズも選んでいました。
奧さんもサイズは決まっているので、あとはデザインだけ決まれば購入です。
二人でお店にいる間、相当なお客様が出入りしていましたが、
実際に精算にまで進んでいる人は居ませんでした。
これでは、ショールームのような役割で、気の毒です。
リアル店舗の悩み
実物を確かめて、購入はインターネットで安くという購入方法は、シューズだけではありません。
商店街に店舗を構えているお店の共通の悩みです。
お客様に最初に「本当に買って頂けるのですか?」という質問はできません。
本当に買って頂けない方にも、本当に買って頂ける方と、
同等な接客サービスをすることになります。
では、このデータ採りのお客様への人件費や、店舗維持費の負担は誰がするのでしょうか?
それは、実際に購入する方が負担することになります。
消費者行動分析はモニターで出来そう
店内には、随所にモニターがついているので、モニター画面を分析すれば、
実際に購入される場合の消費者行動と、ちゃっかり組の購入しない方の消費者行動の比較分析が出来るはずです。
ちゃっかり組の共通点は、どんなところに出るのでしょうか?
もし、事前にそれが分かっていれば、接客担当者の力の配分にウェイト付が出来ます。
そんな消費者行動研究は、オニツカタイガーはしているでしょうか?
階段の踊り場を見ると、大きな虎の置物がお店の中に向かって立っています。
ひょっとすると、あのタイガーの目の部分に、分析装置が入っているのかもしれません。
オニツカタイガーの値札をいくつかランダムに見ていると、2万4千円程度が多いなぁと思いました。
安いものだと1万4千円くらいです。
これらは全て定価なので、インターネット経由で購入すれば、
どれだけ安くなるかは熱心な消費者は既に研究済みかもしれません。
まとめ
オニツカタイガーのカタログを見ても、値段は出ているので、店舗に来なくても、比較は可能です。
それでもリアル店舗に来て、室物の靴を履いてみた方が確実です。
少しの間オニツカタイガーの店に居るだけで、リアル店舗の経営者の悩みが伝わって来ました。
2018年10月1日(月)