淡路のハウス栽培は、農業法人形式を取り、農作業もラクな姿勢で出来るように、病害虫の影響を抑えて、近代化していました。
2007年5月24日(木)淡路島の淡路市大磯の農園に、取材に行ってきました。
この農園では、トマトを水耕栽培で作っています。トマトの水耕栽培は、「桃太郎」という品種です。
水耕栽培といえば、想像していたのは、根っこが水に漬かって、いっぱい広がっていっている姿だったのですが、今日、訪問した農園のトマトの水耕栽培は、土嚢袋に肥料の入った土があり、そこにミニポットから直接植えたトマトが根を張るようになっています。
そこには、水道管のようなビニールパイプが配管され、小さな穴が開いていて、そこからポツポツと一定間隔でポットに水が配給されるようになっています。
この排水される給水にも栄養が入っているそうです。
イチゴは、そろそろ終わりで、昨年の秋に植えたイチゴの苗は、およそ半年すると、もう、根から抜かれて、次に植えているのは、わさびの苗です。
イチゴの苗を引き抜いて、プランターを次の作物にするために、取り替える作業が進んでいますが、まだイチゴは残っていて、花が咲いている苗もあります。
だけど、「イチゴ栽培は、もう終わりなので、自由に食べてください」ということで、たくさんイチゴの実を頂きました。
温室の中には、いろいろな計測器具や給水パイプが張り巡らされていて、まるで工場のように整然とした農場になっています。
これを全部、個人で投資するのですから、設備投資の費用が大変です。
政府の補助金はないということでした。
ここの農園は、会社法人にして、農場経営をやっているそうで、直販所では、玉ねぎ、みかんなども売っています。
もちろん、トマやきゅうりも売っています。
農場の方の将来的希望では、マンゴーの栽培もやってみたいという話でした。
今日の取材で、改めて分かったことは、農作業は、腰をかがめて、無理な姿勢が当たり前だったのが、水耕栽培では、立って作業をするので、腰の負担が軽くなっています。
皆さんが、資金を出し合って、農業法人を作って、共同作業や共同出荷を行い、リスクの負担を軽減しています。
農家には、土地があるので、農業の機械化が進み、天候に左右されない、病害虫に強い、ハウス栽培なら、後継者も育ちそうです。