クリスマスイブに、サンタさんはりんりんの家には来ませんでした。煙突がない、靴下を用意していないのが原因のようです
今日の朝のことです。りんりんに、尋ねてみました。
「りんりんには、サンタさんが来たの?」と、尋ねてみると、りんりんは、しょんぼりと目を床に伏せ、「来なかったの」と弱々しく、元気がありません。
りんりんが夢見たサンタさんは、骨の付いたお肉の塊のようでした。
誰もいないところで、ゆっくり、手で骨を押さえて、お肉の塊を、ちぎるように噛みたかったのです。
掛ける言葉もなく、励ます言葉も見つからず、りんりんに気を持ち直すように、「まだ、お正月のお年玉があるかもしれない」と、声を掛けるのが精一杯でした。りんりんは、「分かった」と言うような目で、見送ってくれました。
2006年12月25日(月)