久美浜温泉碧翠御苑のカニのフルコース カニツアー(2)
正午をまわったころ、これから今日一番のお目当て、カニのフルコースの始まりです。
大辻主任が乾杯の音頭をとり、ビールの瓶が開けられ、どんどんコップにつがれ、みなさんは、ビールの入ったコップを片手に、乾杯の一声から、飲み始めます。
あちらこちらから聞こえる声は、「わぁ、おいしい!」、「私、こんなにカニを食べるのは、はじめて」、「めっちゃおいしいです。全部食べきれるか心配です。」と喜びと、驚嘆の声が聞こえてきます。
しかし、一方では、何も言わないで、黙々とカニスプーンを使って、カニの足や甲羅にスプーンを突っ込んで、おいしいところをかき出して、黙々と食べています。この人たちの方が多数派でした。
慰労会と違って、カニツアーでは、舞台に出て、歌ったり踊ったり、挨拶をするプログラムはありません。
とにかく、飲んで、食べて、楽しむことがカニツアーの目的になっています。
かといって、じっと座っているだけではありません。
少しずつ酔いが回ると、席を離れ、あっちこっちに移動して、ビールを注いで周っている人もいます。
鍋が始まると、鍋の上には湯気が立ち上がり、湯気の向こうにいる人は誰でしょうか?
鍋の一番上には、カニが並び、鍋の出汁になってしまう前に、早い段階でカニを取り出し、熱々の状態で、ふうふういいながら、カニの身を食べています。
社長は、あっちこっちの席に移動して、皆さんにビールを勧め、ビールを勧められ、差しつ差されつ、を繰り返しています。
皆さん元気ですね。楽しいときは元気がいいですね。
もうおなか一杯で動けなくなった人もいるようです。
しかし、お料理はこれで終わったわけではありませんよ。この後には、雑炊もありますからね。
カニのフルコースの食事中、一度も他の席に移動しない人もいます。グルグルグルグルまわっている人もいます。
一番良く席を移動していたのは、社長のようです。何をしているかというと、ビールをついで周っています。写真を撮って周っています。
カニの仕上げは、カニ雑炊です。もう食べきれないほどのボリュームでしたが、これからカニの味がしみ込んだ、カニ雑炊となります。これはこれで、とってもおいしいので、「まぁ、もう1杯」と思い、仲居さんが用意してくれた調味料を使って、各自で味を作っています。
みんな同じかと思っていると、実は各グループによって、味が微妙に違うことがわかりました。マメにカニ鍋を育てているグループの味が、美味しいように感じました。あまり気にしないで、じっとしているグループの味は、繊細な味が出ていません。
同じ素材と同じ調味料を使っているものの、各グループごとの鍋の味が違うことに驚きました。
カニを食べた後は、久美浜温泉に浸かります。碧翠御苑では、久美浜の海が見える露天風呂が売りで、湯船から久美浜をゆっくりと眺めながら、肩までお湯に浸かり、リラックスすることができます。なぜか、全員が久美浜温泉に入浴したようではないようです。満腹の後、すぐにお風呂は、気が進まないのかもしれません。
碧翠御苑のお湯は、自家源泉のようです。神経痛、筋肉痛、間接のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病などに効果があり、健康増進、美肌効果などがうたわれています。ほんとかな?
2006年11月30日(木)