2006年8月5日の事です。第36回　みなとこうべ海上花火大会が今年もやってきました。松葉博雄は毎年欠かさず見に行っています。

夕方になると、少しずつ、夕闇が迫ってきます。6時頃でも、まだ、周りは明るいです。

我社のスタッフも浴衣に着替えて花火大会に行く人がいます。浴衣を着るのも大変なんです。皆で色々アドバイスをして、着付けが出来ました。

苦労の甲斐があって、とても可愛らしい浴衣美人の誕生です。

それぞれ、思い思いに花火大会の会場へ向かいます。

神戸の地形としては、港の方向が南ですから、南へ南へと皆さん進んで行きます。まだ、日差しは明るいです。

港の方向へ進んでいく従って、橋桁が表れて、ランチも見えて、港の雰囲気が近づいてきています。

税関の辺りを過ぎていくと、もう、花火大会の雰囲気が伝わってきます。

指定された場所に行くには、入場券のチェックを受けます。一般席と特別席があります。特別席は、スポンサー企業が確保した席です。一般席は、一人3500円で販売しています。

須磨の方向に陽が傾いてきています。陽が傾くにつれて、花火会場の雰囲気はだんだん高ぶってきます。人もどんどん、増えてきます。

夕暮れの、浴衣姿のお嬢さんの後ろ姿はとても美しいです。世に美しい人を、「夜目、遠目、笠の内」と言います。この様な条件で見ると一般的に美人に見えます。

メリケンパークの方向には、夕陽を浴びた美しい雲が見えてきました。

なんとか、指定された場所に松葉博雄はたどり着きました。それでもなお、明るい様子です。

席さえ確保すれば、もう安心。安心すると喉が渇いてくるのが不思議です。ここから、一旦離れて、ビールを買いに行きます。

それが、売店まで、遠いのです。その上、会場内の独占価格なんです。缶ビール1本300円でした。列に並んで、ゆっくり、ゆっくり時間を掛けて、やっと、ビールを確保できました。

最初の花火が打ち上がってきたのは7時半くらいです。

それから、連発で花火が、次々に打ち上がってきています。

近くで見ると、迫力が違います！ドカン！ドッカーン！という破裂音は、腹に響き渡るほどの心地よさです。

全部の花火を紹介することは出来ませんので、一部の花火の美しさを紹介します。

昔、宇宙が誕生したのは、宇宙のガスが集まって、それから星雲となって、そこに何らかの圧力がかかり、ビックバンが起きたと言われています。

今夜の頭上の花火と、煙の様子を見ていると、なにか、宇宙が誕生した頃の様な感じです。

星が爆発して、散らばって、また、新しい宇宙に星が生まれる、そんな感じを思わせます。

大きい花火は直径300mはあるそうです。尺玉という一寸玉です。息つく暇もないほど、ボンボン花火は上がり、7時半から始まった花火は8時20分に終わりました。

およそ、50分です。途中ほんの少しずつ、休憩があったものの、あっという間の50分でした。

帰りは、今度は北に向かって、一斉に皆が歩き始めるので、交通渋滞が起こります。

警察官も明石の歩道橋での事故があったせいか、大変な気の使いようです。

それから、1時間もすれば、人影はもうすっかりいなくなって、静かな街になってきました。

今夜の花火はおよそ5000発です。1日1発ずつ、ちまちまと打てば１３．６７年かかります。それを僅か50分で打ち上げてしまいました。大変豪気なことです。