渡り鳥は、なぜ渡るのだろう、方向はどうしてわかるのだろう?昼飛ぶのかな?夜飛ぶのかな?

淡路島大磯港に自然が戻ると、渡り鳥の係留地になりました。稀少種のヒドリガモが沢山集まっています。 社長ブログ淡路/大磯港の渡り鳥/ヒドリガモ

淡路フェリーボートが、須磨と大磯をフェリーで結んでいた時は、大磯港には渡り鳥は飛んできていませんでした。

それが今では自然を感じる、季節の渡り鳥が、大磯港の港の中で羽根を休めているのです。

渡り鳥はヒドリガモです。

ヒドリガモ(緋鳥鴨)は、カモ目カモ科マガモ属に分類される鳥類の一種で、オナガガモ、マガモ、コガモなどと並んで、日本で最も普通に見られるカモ類です。

淡水型カモの一種ですが、他の淡水型カモよりも海上に出る傾向があるようです。

ヒドリガモの越冬

調べてみると、ヒドリガモは、ユーラシア大陸北部の寒帯地域やアイスランドで繁殖し、冬季はヨーロッパ、アフリカ北部、インド北部、中国南部、朝鮮半島、日本などに渡り越冬します。

日本では冬鳥として全国に渡来しますが、北海道では厳冬期には少なく、春と秋によく見られるようです。

鳥はなぜ、渡りをするのでしょうか?調べてみると、根本原因は、子孫を残す為です。

子孫を残す為には、エサがある場所、産卵が出来る場所、子育てが出来る場所、これらが満たされる場所を探して移動します。

季節が変わるので、春に条件が良くても、冬になれば、越冬できない場所もあります。

そこで、季節が変わると、子孫を残す為に、条件が整った場所に渡りをするようです。

ヒドリガモの生態

越冬時は、湖沼、池、河川、河口、海岸、干潟などを好み、数百羽の群れになることもあるようです。

繁殖期はツンドラ地帯や針葉樹林にある湿地などに生息します。

主に植物食ですが、水生昆虫や軟体動物を食べるようです。

海草、海藻も好んで食べるので、他の淡水型カモ類と比べると、海岸付近でよく見かけることがあります。

昼間は群れで湖沼の中央や陸地に上がって休息し、夕方から明け方にかけて水田や河川などの餌場に向かい採餌することが多いです。

海岸近くで生活するヒドリガモは、夜海上で海苔などの海藻類を食べているようです。

ヒドリガモの名前の由来

ヒドリガモのオスの頭部は茶褐色で、和名はこの羽色を緋色にたとえたことに由来しています。

緋鳥(ひどり)と呼ばれ、その後ヒドリガモとなりました。

異名として、赤頭、息長鳥、あかがし、そぞがも、みょうさく、ひとり、あかなどがあるそうです。

ヒドリガモの数は減少傾向にあり、国際自然保護連合(IUCN)により2012年からレッドリストの軽度懸念(LC)の指定を受けています。

日本では全国の多数の調査地点で個体数の調査が実施されています。

飛来し越冬する個体数は1996年から2009年までの間でほぼ安定傾向にあるようで、17都道府県で減少傾向、11県で増加傾向だったそうです。

環境省や都道府県によりレッドリストの指定を受けていないそうです。(ウィキペディアより)

渡り鳥の目的地

渡り鳥には、昼間に飛行する鳥もいれば、夜に、天敵を避けて、飛行する鳥もいます。

気流に乗り、飛び続ける鳥もいれば、ところどころで地上に降りて、一休みしながら目的地に向かう鳥もいます。

とりは、どのようにして目的地に向かうのか、一つの実験があります。

それは、星空を模った、プラネタリウムの中で、鳥を放すと、目的の方向を星と重ね合わせて、飛んでいくという実験結果が得られています。

鳥は、星座を知っていて、星座の方向を、向かう方向と重ね合わせて飛んでいるようです。

なんだか、夢物語のような、ロマンチックな話です。

2016年3月