蛸の徹で、たこ焼きを焼きながら、論文作成の構想を家永秀則さんと話しました。

蛸の徹で、たこ焼きを上手に焼くためには、何が成功要因なのか、これを事例に、論文構想に繋ぎます。 たこ焼き 蛸の徹

大阪市立大学大学院の博士ゼミが終わると、家永秀則さんと一緒に、一杯行きましょうかと、二人で飲みに行きました。

丸ビルの前を通り、どこかこの辺りで、一杯飲める店を探そうと入っていった所に、蛸が水玉のしぼりをはちまきにしている、たこ焼き屋さんがありました。ここに入ります。

場所は、大阪北区梅田丸ビルの地下にある、たこ焼き処蛸之徹です。

店内は満席で、しばらく外で順番待ちです。ほどなく空席が出来、案内された席で、注文は生ビールの中ジョッキと、たこ焼きです。

家永秀則さんと、論文作成について意見交換です。松葉博雄の思うところを、正直にお話しました。

家永秀則さんも、友人も、今の論文作成の進め方について、時朽ちたる思いがあるようです。

そこで、松葉博雄なりの論文作成方法について、経験上のアドバイスを話しました。

例えば、今目の前にあるたこ焼きを例にとって考えてみましょう。

たこ焼きの鉄板は、二面有ります。研究テーマを、たこ焼きが上手く焼ける、要因を見つける研究とします。

仮説は、たこ焼きの鉄板には、十分に油を敷いた方が上手く焼ける要因とします。

先行研究は、このお店のたこ焼きのレシピです。

そこで、二面の鉄板の内、一つの鉄板には油を十分に敷き、もう一つの鉄板には油をちょっとしか引きません。

そして後は、火の強さ、具材の量、かき回す回数、生地の濃度を同じとします。実際に、二つの面でたこ焼きを焼いていくと、仮説の通り、油を引いていなかった面のたこ焼きは、ぐちゃぐちゃになりました。

これで、たこ焼きが上手く焼けるには、焼き方の上手下手、具材の質、鉄板の温度ではなくて、鉄板に引く油であったことが分かりました。

これで仮説は検証されたことになります。更に発見物としては、鉄板に油を引く知識、情報は、研修という組織に依存していることが分かりました。これが研究の成果になります。

このように、問題提起がしっかり出来ていれば、仮説も問題提起に合わせた仮説が出来ます。

焼き方は調査のようなものです。仮説を検証したときに、組織の存在が、たこ焼きには油を引く事が成功要因であることが主張できます。成功の背後には、たこ焼き店の研修という、組織の存在があったことになります。

こんな話をしながら出来上がったたこ焼きは、たこ焼きというよりもんじゃ焼きになってしまいました。

松葉博雄が客員研究員を勤める、大阪市立大学大学院の社会人大学院は夜学なので、帰りはいつも遅くなります。さらに、一杯飲んで帰る時には、もっと遅くなります。

大阪市が、地下街を改装する為に、これまでのお店を立ち退いてもらうようにしています。その中で、最後まで残っていた、串カツの松葉も、とうとう強制退去になりました。

≫2013年11月

営業最終日には、大変な行列ができていたそうです。

松葉博雄も、奥さんの強い希望で、2013年11月に、串焼きの松葉に行った事があります。

賑やかだった串カツの店松葉にも、工事用の仮囲いをされて、松葉は、もうありませんでした。

2015年6月22日(月)