名水百選の沖縄南城市垣花樋川を見て、感動しました。
南城市 垣花樋川には、男性用の水くみ場と、女性用の水くみ場に分かれていました。 第148回沖縄訪問(6)
名水百選に選ばれている、沖縄の名水百選は、垣花樋川(かきのはなひーじゃー)です。
名水百選にこだわるのは、四国の剣山に登ったとき、安徳天皇を祀る剣山神社のすぐ側に、名水百選に選ばれている湧き水があった事で、日本には百もの名水があることを知りました。
名水は、環境省が選定しています。環境省が選定する程の名水なら、その名水をくんで、お茶を点てようと、片山正喜さんと相談が決まりました。
なんとなくドライブをしていたのに、迷うことなく目的地の垣花樋川にぴったりと辿り着きました。
こんなに、迷わずに垣花樋川に来られたのは、きっと、目に見えない何かが導いてくれたものだと思います。
車が行けるところまで行くと、その先は、人が一人通れるほどの細道です。片山正喜さんと松葉博雄と奥さんの三人が縦に並んで、細い道を進みます。
少し行くと、沖縄には滅多にない、水田のような、水溜まりのような、空き地がありました。
さらに名水を求めて前進します。このあたりは、舗装のない、地道のままです。
さらに前に進むと、大きな岩があり、岩と岩の間に細い道が続いています。
この岩は珊瑚の岩です。このあたりは、大昔、海だったかもしれません。きっと海底が隆起してできた山です。
そろそろ垣花樋川の水田近くにたどり着きました。
垣花樋川には、男の滝と、女の滝があり、儒教の教えの強い時代には、水洗い場も男と女がきっちりと分かれて使用していたようです。
上流から左側に位置する水路を女川(いなぐあー)、右側に位置する水路を男川(いきががー)といいます。
女川は下流から見えないように位置が工夫されていました。
下流の浅い水溜まりが馬浴(ウアマアミシー)川で、ここで馬に水を飲ませたり、馬の体を洗っていたそうです。
大変な水の量です。
これだけの水がどこから湧き出てくるのか、気になります。
水路を辿って、水源に向かって進んでいます。
その奥にあったのは、洞窟の入り口のような、小さな穴です。
ここから、清水が途切れることなくどんどん湧き出ています。
想像すると、この奥には鍾乳洞があり、鍾乳洞の中には水が集まり、その水が地表に出てきているのだと思います。
昔、水道のない時代に、沖縄は水日照りがよくあって、生活するのも大変な地域もありました。
水不足の続く地域に比べると、この垣花樋川は、これまで沖縄各地の水くみ場を見て歩いて、比較にならないほどの水量だと思います。
沖縄には、あちらこちらの洞窟の下などに、どんな間伐でも、ここの水は涸れたことはないという水くみ場が各地にあります。
そのような、万年沸いてくる水くみ場に比べても、垣花樋川の水量は多いと感じました。
この水は下の方へと流れていき、この地域の畑や水田を潤し、作物をもたらしてくれます。
環境省が選んだ名水百選で、松葉博雄がこれまでに訪れている所は、
兵庫県/神戸市 布引渓流
兵庫県/宍粟市 千種川
これに沖縄の南城市垣花樋川を入れると、合計6箇所の名水を訪れたことになります。
2014年11月4日(火)