道の駅でもない、市場でもない、バザールでもない、それは何かと問えば、ご年配の方たちの社会貢献でした。

地域のご年配の方々が集まって、普段通う医院の間口を借りて、小野市から野菜を運んで、地域の人達にお役に立てるような社会貢献をしていました。

日曜日の出社前、松葉博雄の奥さんから、「一ヶ所一緒に寄ってほしい」というお願いがありました。それは、この家の近くにある医院で、小野から持ってきている野菜を販売しているので、そこで野菜を買っておきたいというお願いです。

不思議なことです。医院のロビーで野菜を売るのですから、どうしてこのようなことが始まったのか、不思議に思います。奥さんについて行ってみます。

奥さんの理解では、野菜市は、11時から始まると思っていました。ところがこの野菜市は9時半から始まっていて、11時が終了時間でした。もうかなりの野菜が売れてしまっていました。

残った中から、今日の粕汁をつくる食材を探しています。売れ残りの中にも、あれば助かるという野菜がたくさんありました。

このような医院の玄関の空いたスペースで、近所の方が野菜を買いに来れるような販売所を作れば、たしかに便利だなあと思います。

これができるのは、販売所の間口が広いこと、医院の前が車が出入りできること、あるいは協力者が多いことなどが挙げられます。

今回はご年配の方が集まって、わざわざ小野市まで野菜を仕入れに行って、そして朝9時半から販売していたそうです。

もちろん小野市以外から取り寄せたものがあります。たとえばバナナやみかんなどは小野市でできたものではありません。

大根やじゃがいも、人参、ネギなどは、どこで作られたかわかるようになっていて、ちょっとした道の駅のような感じです。

主婦にとっては、野菜を買いたくても、持って帰るのが重い、という問題があります。そこでスーパーや売り場では、小さく切って売っていることがあります。これは少量でよい、ということもありますが、持って帰るための問題でもあるのです。

朝日があたる間口で、野菜が売られていました。

この野菜は自然農法で作られた野菜ということですから、食べても安心ということになります。

出勤前に今夜の食材が確保できたので、松葉博雄の奥さんは、これで一安心です。これから会社に出社します。

2013年12月8日(日)