山中温泉 花紫では、献立を選ぶシステムは、ポイント制でした。
花紫の夕食は、基本設計に基づき、献立の組み合わせる、ポイント制によるオプションがありました。 北陸加賀 山中温泉(3)
山中温泉 花紫での夕食の前に、部屋で仲居さんに尋ねられた事があります。夕食の献立の希望についてのお尋ねです。
花紫では、夕食には基本設計があります。たとえば、最初は①お椀で、次に②お造りが出て、その後は、③炊き合わせ、④焼き物、⑤台の物、⑥酢の物、⑦止椀、⑧デザートと続きます。
この基本設計の中で、①とか②とか③を、別メニューから選ぶことができます。この話を聞くと、夕食の献立を自分の好みと判断で、事前に選ぶことになります。その選び方は、献立がポイント表示になっています。
3人が共通して選んだのは、早松茸と鱧の土瓶蒸しです。才巻海老、三つ葉、酢橘が入っています。
こちらのコースは、合計をポイントで数えるという、遊びの入ったメニューになっています。「滝のしぶき」は基本のコースが100ポイント、「波遊ぶ」は基本のコースが130ポイントです。
この基本のコースに、変更を加えていきます。例えば、お料理を「かますの柚庵焼き(15ポイント)」から「のど黒の塩焼き(25ポイント)」に変更すると、合計した時のポイントが、変わることになります。
花紫に宿泊を予約したときは、あらかじめポイント数を、仮に設定して、ポイント数に基づいた事前支払いを、カードで払っています。
もし、事前のポイントよりも、事後のポイントの方が多くなる場合、チェックアウトの時に追加料金が発生します。お造りは、旬の沖の物4種盛り、甘海老の手巻き寿司です。
松葉博雄の選んだ焼き物は、九頭竜川の天然鮎の塩焼きです。ポイント表を見れば、2匹で30ポイントです。
汚職事件と言えば、思い出すのは、「汚職事件」のことを「お食事券」と間違った人がいることです。
お食事券を差し上げた時、これはお食事券ですと、相手の方に伝えると、相手の方は、これをいただくと、汚職事件になるのですか?と、不安になられたことがありました。
民間同士の儀礼なので、決して汚職事件にはなりません。
今日の花紫の会席で、サービス係の女性が、とてもよく気がつく人でした。お名前は?と尋ねると、「さくら」です、と言われました。もちろん、これは源氏名だと思います。
さくらさんは、今年入社したばかりの新入社員だそうです。わずか5ヶ月で、お客様との会話がよどみなく出来て、よく気がついて、サービス精神が旺盛なことに驚きます。
今日、社長研究室のアクセス数が、100万を超えたことを娘に話していると、それをさりげなく聞きつけて、さくらさんは「今日は何かおめでたいことがあったのですか?」と、話を弾ませてくれました。
岩だこの酢の物です。オクラとろろ掛け、生姜、若布、蛇腹胡瓜、加減酢が入っています。胡瓜も、職人の、包丁の入れ方一つで、食感が変わります。
水物は、季節のデザートです。竹の器に入った、あんみつが出ました。
3人の献立は、始まりは松茸の土瓶蒸しから始まりましたが、その後、①から⑥までの間で、それぞれ選択に違いがあり、結果として、より多くのお料理がテーブルに並びました。
家族の食事なので、お互いに料理を分け合って、一人で200ポイントを超えるような、沢山のお料理を食べることが出来ました。
2013年8月23日(金)