伊勢神宮に、おかげ参りに行ってみました。五十鈴川を渡ると、 伊勢神宮の境内に入るので、 ここからは空気が引き締まっています。
伊勢神宮に続く、門前町のおはらい町を通り抜けて、伊勢神宮の鳥居の前に行ってみました。 家族で三重ツアー(7)
伊勢神宮の敷地は広大で、
古代杉が立ち並び、
空気の引き締まった聖地です。
せきやで昼食を食べている時、
東海テレビ放送の取材というハプニングがあり、
昼食を中断しましたが、
これはこれでひとつの思い出になりました。
いよいよこれから、伊勢神宮にお参りにいきます。
気がついたことがあります。
伊勢神宮の氏子の家々には正月を過ぎ、
4月になっても、しめ縄のお飾りが残っています。
どうやら三重県では、
一年中しめ縄を玄関に飾る習慣があるようです。
伊勢神宮の周辺の桜は、今が満開です。
駐車場に車を入れて周りを見ると、
駐車場の敷地にも、沢山の桜が満開で、
緩やかな風に揺れてる桜を見ていると、
これが春爛漫かと思います。
道路を横断する代わりに、
地下道を通って向こう側に渡る道があります。
地下道の両脇は、昔のお伊勢参りの様子を戯画風に書いています。
江戸時代の庶民にとっては
伊勢までの旅費は相当な負担だったので、
みんなから少しづつ集めたお金を、
くじ引きや輪番で、代表が参拝する
「講」という組織を作りました。
これが「お伊勢講」の始まりです。
参拝した代表者は神社でもらうお札を貼る板
「宮笥(みやげ)」を仲間の買って帰ったことから、
お土産文化の始まりともいわれています。
伊勢神宮にまっすぐに続くおはらい町の両側には、
出来るだけ江戸時代の風格が出るような、
木造瓦葺きのお店が続いています。
現代の郵便局や、地元の銀行である百五銀行も、
中はデジタルで運営されていても、外形はアナログです。
ひときわ賑やかな人だかりがあるのが赤福のお店です。
一時賞味期限切れの食品を販売して、
社会的な批判を浴びたことがありますが、
今日の様子はすっかり信用回復したように思えます。
赤福のお店は、一軒だけではお客様を収容しきれず、
向かい側のお店も赤福のお店になっています。
生ものを避け、日持ちのするように、
魚介類も干物にして売られています。
おはらい町を通り抜けると、
いよいよ五十鈴川を渡る橋の前に、
大きな鳥居が建っています。
目を引いたのは、白装束に身を包み、
旗を立てて行進する人達です。
これは、伊勢神宮の遷宮をお手伝いする、
お白石持行事です。
「お白石持行事」は、
一連の遷宮諸行事のひとつの行事です。
新しい御正殿の敷地に敷き詰める
「お白石」を奉献する 民俗行事のようです。
宮川より拾い集めた「お白石」を奉曳車・ 木そりに乗せ、
沿道や川を練り進みます。
神域に入ってからは、一人ひとりが白布に「お白石」を 包み、
遷宮後は立ち入ることの出来ない新宮の御垣内、
真新しい御正殿の近くまで進み、
持参した「お白石」を 奉献する行事です。
お白石持行事は、
国の「記録作成等の措置を講ずべき
無形の民俗文化財」として選択され、
また伊勢市の「無形民俗文化財」として指定されています。
五十鈴川を渡ると、
伊勢神宮の境内に入るので、
ここからは空気が引き締まっています。
およそ2000年も前から、
ここには日本の神様が鎮座しているとあがめられた聖地です。
伊勢神宮は、皇室の祖神で
日本民族の総氏神である
「天照大御神」が祀られている全国神社の中心です。
神社のありがたさは、その敷地の広さ、
木立の年輪、神社の社の大きさなどから伝わってきます。
やはり、小さいスケールより、
大きいスケールになればなるほど、
ありがたく感じてきます。
いよいよ、この石段を登り上がったところが、
今日のお参りする、伊勢神宮の中心です。
2013年4月4日(木)