甘柿に渋柿を混ぜていても、見た目では区別出来ません。間違って渋柿をかじった時には、トランプのばば抜きのように、笑わずに次の人にも食べてもらいましょう。
宍粟市ツアー (1)
渋柿に当たっても、じっと我慢して、甘柿のような自然な食べ方をしていれば、次の人にも気付かれず、渋柿を賞味してもらう遊びがありました。
「今年の夏にまだ食べてないものはありませんか?あるでしょ。よく思い出してみて下さい。いつも夏になったら、鮎を食べに行ってるでしょ」と、頭の中で蘇ってきたのは、揖保川の正起の鮎です。
季節はもう10月なので、ひょっとすると鮎は終わったかもしれません。しかし、落ち鮎と言われるように、鮎は最後の命を繋ぐ産卵がある頃です。この頃の鮎は、子持ち鮎として珍重されています。
中国自動車道を山﨑で降り、最初に行くのは宍粟市の旬彩蔵です。
旬彩蔵のお野菜は、夏野菜から秋野菜に変わっています。はっきり出てくるのは、白菜と大根です。
綺麗に形の整った太めの大根は、1本150円です。秋が深まると、大根を沢山買って、自宅で沢庵漬けを作っていた時代がありました。
お米も新米の揃う時季です。宍粟のお米が、こしひかりで30kg入り1袋9,800円です。
宍粟を北に上がると、鳥取県との県境があります。この辺りは戸倉峠があり、豪雪地帯です。スキー場もあります。山が多いので、柿の栽培が盛んで、今の時季には干し柿用の渋柿も売られています。
生で食べるなら、絶対に甘柿です。渋柿が混ざって、渋柿を甘柿と思ってかぶりついた事があります。このとき、渋いと思ってもぐっと我慢して、知らん顔をして、他の人にも勧めた事があります。
勧められた人も、一瞬、渋い!と思って、ちくしょうと思って顔を見ても、ウィンクすると、ぐっと我慢して、また次の人に勧めた事があります。これが意外に続いて、最後の人まで騙し通した時には、トランプのダウトのように、後で皆大笑いです。
渋柿を口に含んで、ペッとはき出さずに、ぐっと口の中で我慢して、飲み込まずに噛んでる振りをして、渋柿である事を悟られないようにするには、かなりの役者演技が必要です。
旬彩蔵では、今夜の食事の為に、沢山の野菜を買いました。隣にA・COOPがあり、そこでは、この近くの妻鹿(めが)漁港で揚がった、昼網の魚が並んでいます。
とても新鮮な様子で、アコウはまだ生きています。これもいいなぁと、アコウを買う事にしました。
アコウを買えば、炊き合わせのネギが必要です。
アコウは、ハタの仲間で姿形も美しく、あらで味噌汁を作っても良い味が出ます。刺身をとろうと思えば、40cm級が欲しいところですが、アコウが40cmくらいに成長するには、約10年かかるそうです。
2012年10月25日(木)