人生には3つの坂があります。一つは上り坂、もう一つは下り坂で、最後の3つめが「まさか」です。

まさかこんなところに、まさかこんな値段で、まさかこんな美味しい黒豆が、に出会えるかもしれません。このまさかが求める坂です。 丹波篠山へ黒枝豆を求めて(1)

明日の定休日を前にして、明日は何処に行こうかと考える時間です。定休日は、単に仕事がお休みの日と捉えられないのです。定休日こそ、あちらこちらの調査や、人と会って打ち合わせをする日、あるいは社長研究室の取材の日でもあるのです。

そうなれば、前日から、今夜は何処に泊まるのか考える事になります。車で出掛けて行くことになれば、今夜の夕食はビールは飲めません。残念ながら、お腹をいっぱいにするだけの食事になります。

注文した料理は、ラーメンと焼きそばのセットです。奥さんはあんかけ焼きそばです。

これで食事が終わり、これから車で今夜泊まる宿に向かいます。

定休日の朝、早くから車の運転をしています。朝ご飯はまだ頂いていません。外食で朝ご飯を頂く事は、かなり難しいのです。どのお店も朝ご飯のスタートは10時か11時頃なので、高速道路のサービスエリアで頂く事になりました。今朝は、丹波篠山の西紀サービスエリアです。

10月の黒大豆枝豆の解禁の後は、丹波地方には、どのお店にも枝豆が山と積まれています。黒枝豆は値段がまちまちなので、決して初めて見る店でまとめ買いしてはいけません。いろいろお店の値段を見て、黒豆の太り具合も触ってみて、慎重に買う事です。

西紀サービスエリアで買うのはやめて、次は丹波市の道の駅 「おばあちゃんの里」に行ってみます。

ここでも、黒枝豆が並んでるはずです。平日の舞鶴道はあまり混んでいません。そのせいか、高速道路のメンテナンスが続いていました。

道の駅おばあちゃんの里の方が、黒枝豆の値段は安くなっていました。しかし、ここでも力いっぱい買ってはいけません。まだまだどこか、思わぬ穴場があるかもしれません。こう考えるのも、人生には3つの坂があるからです。一つは上り坂、もう一つは下り坂で、最後の3つめが「まさか」です。

人生の3つの坂と比べるほど仰々しいことではありませんが、黒豆の買い付けにも3つの坂の、まさかがあるかもしれません。まさかこんなところに、まさかこんな値段で、まさかこんな美味しい黒豆が、に出会えるかもしれません。

そう考えると、上り坂を見送り、下り坂を見送り、まさかを待ちます。

おばあちゃんの里から、地道を通って篠山市に向かいます。このルートなら、周りの畑は黒枝豆の畑だらけです。

空はどんよりとして、空気も少し冷たく、気温は20度を切っています。どこか北国の空を感じる雲の模様です。行き交う車の数も少なく、田舎ツアーには上等な道です。

しばらく走っていると、前途に瑞祥を思わせるような、白い鳥が飛んでいます。この辺りで、少し翼が大きい鳥と言えば、あの、コウノトリかなぁと思い、車を止めてしばし白い鳥の飛ぶ姿に見入っていました。、

白い鳥は高い空からゆっくり降りて来て、畑の畦にある一本の高い木にとまりました。

コウノトリならシッポの羽に黒い部分があるのですが、この鳥は全身が白です。どうやらコウノトリではなかったようです。コウノトリの郷に、以前バスツアーで行きました。

そのときのコウノトリの写真と比べると、上の写真は、下のコウノトリとは違うようです。

田舎ツアーを走っていると、こんな綺麗な鳥を見ることもあれば、休耕田では、コスモスを植えています。

車を止めて、しばし休耕田のコスモスが風にそよぐ姿に見とれていました。

2012年10月18日(木)