パソコン、スマホ画面から出る青色光(ブルーライト) 人体への影響は?
パソコン、スマホ画面から出る青色光(ブルーライト) 医師ら、ブルーライトとの賢い付き合い方を研究
パソコン、スマホ画面から出る青色光(ブルーライト)
「パソコン、スマホ画面から出る青色光 人体への影響は」という記事が、神戸新聞(2012年10月6日付)のくらし欄に出ていました。
パソコンやスマートフォンの画面から発せられる青色の光(ブルーライト)が人体にどのような影響を与えるのか、医師らが研究会を発足させ、医学的にきちんと研究しようという動きが出てきているそうです。
パソコン、スマホ画面から出る青色光(ブルーライト)の医学的評価は未確定
網膜障害に詳しい大平明弘・島根大医学部教授(眼科)は「LEDのブルーライトは新しい問題で、目への影響について医学的評価は定まっていない。
有害である可能性を考えて眼鏡を利用するのもいいが、加齢黄斑変性の原因かどうかも含め、まだよく分からないということは知っておいた方がいい」と指摘しています。
パソコン、スマホ画面から出る青色光(ブルーライト) 過去にない生活
医師らで構成されるブルーライト研究会の世話人代表の坪田一男・慶応大医学部教授(眼科)によると、「LEDから出るブルーライトは太陽光とは比較にならないほど微量だが、これほど長時間、液晶画面を見つめるような生活スタイルは過去になかった。
また夜間は周囲の暗さに順応して瞳孔が開くので、より多くの光が網膜に届く可能性もある。
人体への影響を多角的に考える必要がある」とのことです。
ブルーライトが睡眠のリズムを調節?
睡眠リズム研究が専門の国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 の三島和夫部長によると、ブルーライトが私たちの睡眠のリズムに影響を与えている可能性があるとのことです。
体内時計の調節に関わっている(網膜にある)細胞にブルーライトが当たると、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられ、朝に適量のブルーライトを見ることで正常な目覚めをもたらすそうです。
逆に、夜間にブルーライトを多く浴びると、眠りのリズムを乱す可能性が高まることになるということです。
ブルーライトが、人間の目や身体にどのような影響を与えるのか、医学的な研究がこれから蓄積されていくこととなります。
2012年10月6日(土)