みはらし温泉の屋上には、天然温泉の露天風呂があります。露天風呂から見える景色は、フランク永井の「夜霧の第二国道」、小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」のようです。
広島ツアー(2)
みはらし温泉の屋上には、天然温泉の露天風呂があります。露天風呂から見える景色は、フランク永井の「夜霧の第二国道」、小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」のようです。
神戸を出発する時間を早めて、お昼頃スタートしたので、ここみはらし温泉にも明るいうちに着きました。
瀬戸内海を見て、「日本にも大きな河があるんですね」と呟いたのは、中国の李鴻章さんです。確かに、河に見えても不思議でない程の海の幅です。
しかし、箱庭と言われるように、大海原とは違って、大小無数の島が重なり合って島影を作り、その山の高さも形も、それぞれの島が個性を持っていて、手が届くほど近くに感じる瀬戸内海の島々は、見るところによって景色の違う、見ても見飽きない魅力を持っています。
今夜泊まるみはらし温泉の宿泊館に向かいます。
これだけ島があれば、島と島を、島と本州を繋ぐ貨客船や、沢山の魚を獲る漁船を建造し、修理をするドックが必要で、向こうの島の入り江にも、ドックのクレーンが見えます。
みはらし温泉の館内に入ると、すなみ海岸観月会が主催する観月会のポスターが目を引きます。ポスターには、平成24年4月吉日 みはらし温泉にて「朧月・観月会」が優美に執り行われました、とあります。「観る月」と、金文字で書かれています。
~みはらし温泉より~
月光を望む静かに波たゆとう
月の名所 みはらし温泉に
満月が 金波の如く輝く
チェックインすると、まだ外の景色が見える明るいうちに、屋上の露天風呂に向かいます。露天風呂からは航行する船や、向こうの島のドックが見えます。
屋上の露天風呂は、防護柵で囲まれています。ここから誤って落ちると、国道185号線に激突です。国道を上から見ながら、思い出すのは、フランク永井の「夜霧の第二国道」です。
露天風呂から見える景色は、正面が生口島で、生口島は大三島に橋で繋がっています。この全体の橋のことを、しまなみ海道と言います。
防護柵を越えて下の方を見ると、国道185号線の海岸縁に車の駐車スペースがあり、トラックが停まって、しばし景色に見とれ、運転の疲れを癒しているようです。
幸い、露天風呂には先客が居なくて、誰も居ないので、露天風呂からの景色が写せました。
みはらし温泉のお湯は、この土地の地下2000メートルから汲み出される海水の温泉です。
舐めると、海水そのものの苦さを感じます。本来透明な海水ですが、温泉法に基づく温泉処理により濁りが発生していると、案内板に書いていました。
防護柵が無ければ、とっても良い景色です。
カメラを防護柵の隙間に入れて、邪魔な防護柵の筋目を避けると、下のように、とても綺麗な瀬戸の海が写せました。
小柳ルミ子が歌ったように、「瀬戸の花嫁」は、船に乗ってお嫁に行くのでしょうか?いえいえそうではありません。今では、主要な島は橋で繋がっています。
2012年10月10日(水)