冷蔵庫にビールがありません。配達をお願いして届くまでの間に、梅の実を収穫し、梅酒作りを始めます。

冷蔵庫にビールがありません。配達をお願いして届くまでの間に、梅の実を収穫し、梅酒作りを始めます。梅の実をもぎ取れば、青い梅の香りが手に残ります。

冷蔵庫にビールがありません。配達をお願いして、届くまでの間に梅の実を収穫し、梅酒作りを始めます。ビールを飲める事が、梅収穫のインセンティブになっています。

緑地の少ない都市生活で、日常的な身の回りで、季節を感じるという事はどんな事があるでしょうか?農業をしていれば、種を蒔く時季、雑草を抜く時季、収穫をする時季と、暦に長年記憶されています。

コンクリートジャングルの中で、僅かにこの季節に、この作業をと急かされるのは、梅の収穫と梅酒作りです。6月の梅雨入りの前、そろそろ梅の実が膨らんで、熟する前の青い時季に収穫をしておかないと、熟れてしまえば梅酒には向きません。

6月に入ると会社の仕事は新会計年度の対応で、毎日忙しくしています。この時季は、賞与の前の人事考課の時期でもあります。デスクワークなら、沢山暦通りの仕事が並んでいます。

会社から帰り、植木に水遣りをしていると、梅の実は早くも色づきそうです。もう収穫は迫っています。一杯飲んでゆっくりしたいところですが、冷蔵庫にはビールがきれて、在庫がありません。

急ぎ、馴染みの配達してくれる酒屋さんに、何本かは直ぐ飲める冷えたビールを混ぜてもらって、配達をお願いします。届く間までの、ビールを飲む前の素面の時間が、梅の実を収穫する作業時間になります。

とてもふっくらとした、大きさは枇杷の実ほどの大きな梅の実が、沢山実っています。これは大豊作です。

2012年の冬の寒さは厳しくて、梅の収穫が一般的には悪いと聞いていましたが、不景気な時にでも高収益の会社があるように、この梅の木は頑張ってくれました。

側に茂っている梅の木は、梅の木の種類が違っていて、小梅です。梅の木の剪定をお願いした植義造園さんが、お詫びに植えてくれた梅は、初年度で早くも小さな梅の実を沢山つけました。

ビールが届くまでの慌ただしい作業です。もしチャイムが鳴って、ビールが届けば、きっと、作業の手を止めてビールに飛びつきそうです。そうなると作業は中断して、梅酒作りはどうなることか分かりません。

収穫した梅は、ざるから水桶に移し、丁寧に洗い、芯の部分をえぐり取って、ざるに戻して乾かします。何と綺麗な、桃のような膨らみのある梅です。

しばらく水切りをして、キッチンペーパーで一つ一つ水気を拭き取り、キズのある梅は使わないように選別をします。

大きな梅の実で2瓶、小さい梅の実で1瓶の梅酒作りが終りました。小さい梅には、沖縄の伊江島で買ってきた、黒糖を氷砂糖の代りに使います。早ければ、100日くらいで今年の梅酒が飲めそうです。

~はちみつ梅酒の作り方~

●材料(4リットル瓶に一杯)●

青梅:1kg
はちみつ:1リットル
ホワイトリカー:1.8リットル

●作り方●

①青梅は傷つけないようによく洗い、ざるにあけ清潔なタオル等で1個ずつふく。

②へたを竹串か爪楊枝でとる。

③煮沸消毒して、よく乾かした瓶に、青梅・はちみつ・ホワイトリカーの順に入れ、蓋をし密閉する。

④冷暗所に保存して 1~2ケ月で飲める。
はちみつが沈殿するので 2週間位は毎日瓶を優しくゆすって混ぜ合わせる。

2012年6月5日(火)