二十四節気『小雪』と『いい夫婦の日』が重なる日に想う、小さな感謝を見つめ直す
二十四節気『小雪』と『いい夫婦の日』が重なる日に想う、小さな感謝を見つめ直す

今日は「いい夫婦の日」。
そして暦の上では、
二十四節気の
「小雪(しょうせつ)」にもあたります。
──ふつうは別々にやってくる記念日と暦日。
それが同じ日に重なると、
どんな意味があるのでしょうか。
「小雪」は、冬の入り口。
まだ本格的な雪ではなく、
ふわりと舞う程度の“
ささやかな兆し”を表す節気です。
季節の変化をそっと知らせる、
小さな合図のような日。
一方「いい夫婦の日」も、

大げさなイベントではなく
“日々のささやかな思いやり”
を大切にしようという日です。
大事なのは豪華な贈り物ではなく、

「ありがとう」「助かったよ」の
一言だったりします。
小雪といい夫婦の日──どちらも“ささやかなものの価値”を教えてくれる日。
二つの記念日が重なるのは、
「小さな積み重ねこそが、大きな絆になる」
というメッセージにも思えてきます。

◆二十四節気・小雪とは
二十四節気は季節を24分割した、
日本人の知恵の結晶です。
立春、夏至、立冬などがよく知られていますが、
「小」の付く節気は夏と冬に2つずつしかなく、
季節の変わり目を示す特別な名前。
小雪は初冬を告げる節気で、
北風が強まり、雪が舞い始める頃とされます。
積もりはしないけれど、
季節が確実に進んでいることを知らせる“前触れ”です。
俳句の世界でも冬の季語とされ、
富安風生の句に、こんな作品があります。
「小雪の朱を極めたる実南天」
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冷たい空気の中で真っ赤に
実る南天の美しさが浮かぶ一句です。
小さな実が、季節の
移ろいを鮮やかに彩っています。

◆結婚52周年を迎えて

今年で私たち夫婦は結婚52周年。
半世紀を超える時間を共にしたということは、
ただ“長く続いた”というだけではありません。
嬉しい日も、くじけそうな日も、
寄り添いながら歩いてきた
“軌跡の重さ”がそこにあります。

妻には誕生日や記念日にも感謝を伝えますが、
実は本当に大切なのは、
何気ない毎日の中の支えや気づかい。
小雪のように目立たないけれど、
確かに温かいものです。

寒さが増す季節だからこそ、
「そばにいてくれる人がいるありがたさ」を
しみじみ感じています。
記念日が重なる今日、

あらためて“小さな感謝を
積み重ねることの尊さ”
を思い返す一日となりました。
2025.11.22