9月の満月はコーンムーン 遠く離れた人とも 同じ時に眺めている 漢詩の「望月懐遠」

投稿No:10380

9月の満月はコーンムーン 3年ぶりに皆既月食が観測されて 月は赤色に染まっていました

淡路市の 自宅のテラスから

外を見てみると

とても綺麗な満月が出ていました。

とても綺麗だったので、

思わず写真に収めてしまいました。

東の空から、ゆっくりと

月が登ってきています。

9月に見られる満月は

コーンムーン」と呼ばれているそうです。

なぜコーンムーンかというと

「コーン」とは英語でとうもろこしのことで

アメリカ先住民の人々にとって、

9月はとうもろこしの収穫期にあたり、

実りを象徴する

特別な満月だったといわれています。

日本でも稲刈りの時期と重なるので、

実りの秋を象徴する月として

親しまれています。

今夜の満月は

月の色がいつもと少し違います。

いつもより、赤色に染まっています。

どうやら今年の9月の満月は

皆既月食とも重なっていたようです。

3年ぶりに皆既月食が重なって、

赤銅色に染まっていったのです。

海面に映った月の光も、

赤く染まっています。

とても幻想的です。

海に映っている満月を、

遠く離れた人も、

みているのかなぁ、とおもいます。

思い浮かんでくるのは、

漢詩の望月懐遠です。

張九齢(唐)『望月懐遠』

海上生明月 (海上に明月生じ)

天涯共此時 (天涯此の時を共にす)

情人怨遙夜 (情人は遥夜を怨み)

竟夕起相思 (竟夕相思を起こす)

海に昇る明月は、遠く離れた人とも

同じ時に眺めている。

月を見ながら相手を思い、

夜を通して想いを募らせる。

西の空を見てみると、

まだほんのりと太陽の名残の光が残り、

うっすらと明るさが漂っています。

皆既月食とは、

太陽・地球・月が一直線に並び、

地球の影が月をすっぽりと

覆い隠す現象のことです。

本来なら月は地球の影に隠れて

見えなくなるはずですが、

完全に真っ暗にはならず、

赤みを帯びてぼんやりと浮かび上がります。

なぜ赤くなるのでしょうか。

月が赤く染まる理由は、

地球の大気にあります。

太陽の光が地球の大気を通過するとき、

青い光は散乱しやすく、

大気の外へと広がってしまいます。

一方で、赤い光は散乱されにくく、

大気を通り抜けて屈折し、

地球の影の中へと届きます。

その赤い光に照らされることで、

月はまるで夕焼けや朝焼けのような

赤銅色に見えるそうなのです。

言い換えれば、皆既月食の赤い月は

地球の大気を通して映し出された夕焼けの光を

反映しているというわけだそうです。

(参考:月食の基礎知識

どんどん月は昇っていきます。

とても綺麗で、奥さんと二人で

しばらく見惚れてしまいました。

満月は1年に12回しか訪れません。

その中でも、これほど美しく見える夜は

そう多くはありません。

年を重ねるにつれて、

こうして綺麗な満月を見上げるひとときが、

以前よりもかけがえのないものに

感じられるようになりました。

満月と皆既月食を同時に、

これほど綺麗に見ることができて、

本当に良かったです。

気がつけば、夜風が心地よく

夜の空気は少し涼しくなり、

秋の気配が近づいてきているのを感じました。

昼間はまだ暑さが残っていますが、

季節はゆっくりと

次の季節へと歩みを進めているようです。

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