立秋 「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」夏から秋へと季節が移ります
投稿No:10345
今日は立秋 「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」 毎日暑い日が続いていますが 暦のうえでは夏から秋へと季節が移ります
8月7日の今日は
立秋です。
立秋は、二十四節気のひとつで、
秋の始まりを意味するこの日を境に、
暦のうえでは夏から秋へと季節が移ります。
まだまだ、毎日暑い日が続いています。
そんな中で、
「暦の上ではもう秋です」と言われても、
なんだかピンときません。
暦の上では秋の始まりですが
まだまだ真夏の暑さが続く時期です。
そのため、立秋を過ぎても
暑さが厳しい日は、
残暑と呼ばれるようになります。
秋と聞くと、
虫の音や紅葉、
収穫の実りなどを思い浮かべますが、
立秋はまだまだその入り口です。
最近の夏は、朝から晩まで気温が高く、
風もなく、夜になっても気温が下がらず、
エアコンなしでは眠れない日が当たり前です。
毎年のように「今年の夏は異常だ」と
連日ニュースで言っている気がします。
特に今年は、
日本の観測史上最高気温を記録したのです。
近畿で40℃以上観測は
31年ぶりだったそうです。
これまでの日本最高気温が
埼玉県熊谷市・静岡県浜松市の41.1℃
だったそうなのですが、
今年は兵庫県丹波市柏原町で
わずかに上回りました。
私の身近な場所で
「日本一の暑さ」が記録されたことに、
とても驚きました。
柏原町には
以前行ったことがあります。
柏原は、織田信長の弟の子孫が
こちらにお城を築いたようで、
織田神社がありました。
小さいながらも城下町です。
江戸末期の頃、2万石の領地で、
柏原藩の陣屋があったようです。
柏原町は
丹波盆地の一角にあり、
もともと夏は暑く冬は寒い、
寒暖差のある土地ですが、
今回のように全国で
一番の気温を記録することは、
これまでありませんでした。
丹波市はドライブでよく行く場所なので
馴染み深い土地で
日本一の暑さが記録されたと知って、
びっくりです。
子どもの頃の夏を思い返すと、
もっと風が吹いていたような気がします。
田んぼの稲を揺らす風の音や、風鈴の音に、
どこか涼しさを感じたものでした。
昼間はもちろん暑かったのですが、
それでも木陰に入ればほっとひと息つけて、
夕方になると決まって夕立がやってきて、
打ち水をしたように空気が
冷やされていったのを覚えています。
今は気温も湿度も高く、
風のない夜はエアコンなしでは過ごせません。
それだけ気候が変わってきている
ということを実感します。
私が会社を設立したのは、
1971年です。
当時は、今のように
冷房が当たり前ではなく、窓を開け、
扇風機を回しながら
仕事をしていた会社も多くありました。
外の気温が30℃を超えると
今日は随分暑いなと感じたものです。
それから半世紀が経ち、
2025年の今日本の夏はすっかり
様変わりしたように思います。
気温35℃以上の猛暑日はもはや当たり前です。
1970年代と比べて、夏の平均気温は
およそ3℃近く上昇しているそうです。
もう暑いのはうんざりと思い、
早く秋が来て少しでも
涼しくなってほしいと思う一方で、
夏が終わってしまうのは、
どこか寂しい気持ちにもなります。
もう少しすれば、
日中はまだ暑さが残っていても、
虫たちの声が変わってきたことに気づきます。
空を見上げれば、日の入りの時刻が
少しずつ早くなっています。
道ばたや庭先の草花にも変化が見え始めます。
そんな小さな変化が、
季節の移ろいを教えてくれます。
こうして立秋を迎えても、
現実にはまだ夏真っ盛りです。
まだしばらく暑い日が続きそうですが、
少しずつ、季節は秋へと
向かっているようです。
体調に気をつけながら、
残りの夏をゆっくり過ごしたいと思います。