金武町(沖縄県金武町伊芸地区)の教育委員会による、文化財発掘調査を見学しました。
金武町の伊芸地区には、樹齢三百年のガジュマロが大地に根を張っています。第124回沖縄訪問(7)
金武町の伊芸地区に茂る、樹齢三百年のガジュマロの樹は、上に伸びる幹と、横に広がる枝葉を支えるために、たくさんの支柱が、地面に伸びています。
沖縄は、台風に見舞われ、ガジュマロは大きくなると、風の抵抗を強く受けます。
台風の強風にも負けず、夏の渇水にも負けず、三百年、成長を続けたとは、驚きです。ガジュマロの生存を脅かす、一番の心配は、人間の判断です。
ガジュマロの樹が伸びてくると、家を壊すという心配があり、切ってしまうことがあります。
ちょうど、金武町の教育委員会は、ガジュマロの樹の傍を、正方形に掘り下げて、埋蔵物の調査をしています。
調査を指導する、学芸員さんに、お話を聞いてみました。何を探しているのか、何が見つかったのか、何か、埋まってる仮説があるのか、に対して、
この場所は、かつては、伊芸地区の役場があった場所なので、ひょっとすると、今度の江戸時代から、明治の初期にかけての、文化財が出てくるかもしれません。
しかし、2メートルほど掘り下げて見たところ、何もないようです。伊芸地区のこの辺りは、海の砂があり、サンゴが出てきたので、以前は海辺であったことがわかりました。
埋蔵物を掘りだすにあたり、ガジュマロへの配慮も考えています。
あまり、根っこの傍を掘ると、ガジュマロの太い根を切ってしまうので、かなり離れた場所を掘り下げてみます。掘り下げて、埋蔵物が無いことを確認して、霧吹きのような細かい水を、地表の断層面にかけ、記録写真の写りが良いようにして、写真を撮ると、すぐに埋め戻します。誰かが、2メートルの穴に落ちると大変です。今日掘って、今日埋め戻します。
金武町では、チャリティーダンスパーティーが、2010年12月11日に行われます。ダンスパーティーで、恋が芽生えたり、新しいカップルが誕生することは、戦後まもない時にはありました。平成22年では、ダンスパーティー効果はあるでしょうか?
2010年11月24日(水)