神戸市北区の箱木家の旧家も、アブ・シンベル神殿も、ダムの湖底に沈まなくてよかったです。

箱木家の管理者にお話を聞くと、文化財を守るのは大変なことです:紅葉めぐり・今年の秋を目一杯味わう(8)

神戸市北区の山田地区の、ドライブは続きます。次は、重要文化財の箱木家住宅を見にいきます。

千年家

六條八幡宮から見えた、神戸市立山田小学校の校舎の周りを、歩いてみました。

千年家

なんと、明治13(1880)年設立で、平成22(2010)年で、創立130周年だそうです。

千年家

十歳の山田小学校の小学生が、その後、戸籍上で行き続けていれば、今、140歳です。神戸市にも、戸籍上では、長寿の方がいらっしゃるようです。

千年家

山田小学校の近くの田んぼには、一度収穫した稲から、二度目の稲穂が実っていて、勝手に二毛作になっています。

千年家

山田小学校を一周したあとは、次のドライブ地は、すぐ近くにある、神戸の最も古い民家の箱木家を訪れます。

千年家

箱木家は、この一帯の中心的な地侍のお家でした。破格的に古い形式をもつ家として、「千年家」と呼ばれていたそうです。

千年家

最初訪れたとき、箱木家は、昔からここに建っていて、補修をして残しているのかと思っていました。

千年家

しかし、最近になってダムが建設されて水没するため、もともとの位置から、この地へ70メートルほど移動して移築されて、今の場所になったのだそうです。

千年家

説明を聞いて、ダムに沈む箱木家を、惜しんで、移築したものだということが、わかりました。

千年家

このような話は、エジプトの アスワン ・ ハイ ・ ダムでのヌビア遺跡 アブ・シンベル神殿の事例を思い出させます。

千年家

移築されるとき、元々のこの家の形が明らかになり、移築前はひとつの家になっていたものを、建設当時の母屋と離れの2つに戻して移築されました。

千年家

日本昔話にでてくるようなおばあちゃんが、奥の部屋から声をかけてくるような情景の家が、静かに建っています。

千年家

塀の外には、

志染川をせき止めて作った、呑吐ダム(どんどダム)が見えます。

千年家

お家の中に入ってみると、神戸市教育委員会作成の、箱木家の由来、家の歴史、作り方、重要性などを、テープで流して説明をしています。

千年家

屋根は、茅葺(かやぶき)屋根なので、もう一度葺きなおしとなると、困るのは茅集めと、茅葺職人です。

千年家

中庭には一本の、高い柱が建っています。避雷針でしょうか?

千年家

千年家

千年家

千年家

こんな立派なつくりの旧家が、神戸市にあったのかと、驚きます。こんな立派な旧家を、水没されなくてよかったです。

2010年11月18日(木)