ルックスオティカジャパンの経営戦略 世界的企業が日本でもナンバーワンになる施策を仮説してみる
投稿No:9840
ルックスオティカ ジャパンの商談 世界的企業が日本でもナンバーワンになるには
ルックスオティカジャパンより、
ウェストエリア マネージャーの貝沼卓也さんと、
レイバン担当の山口和宏さんが来社されました。
ルックスオティカジャパンとは
エシロールルックスオティカグループの
子会社であるルックスオティカジャパンは、
1990年の設立以来、
オークリー・ジャパンおよび
ミクリ・ジャポンなどとの
合併買収を重ねながら成長してきました。
約500人の従業員とともに卸売、
小売およびeコマース・チャネルにおいて、
日本の消費者向けにアイウェアや
アパレル事業を展開しています。
札幌から沖縄まで日本全国で
オークリー、レイバン、アランミクリの
ブランドを取り扱う小売店や
デパートの売り場含め60店舗以上から成る
ネットワークを有しています。
東京本社の他に、川崎の倉庫および福井の
製造工場に拠点を設けています。
福井めがね工業の最新の製造拠点では、
世界の消費者向けに高品質の
「Made in Japan」の商品を製造しています。
【出典:Hire Planner】
日本においては
ロープライスなメガネが市場を占めており、
高単価なメガネは売れにくい現状です。
ルックスオティカの本拠である
フランスやイタリアでは、
日本より人口は少ないのに
売上は日本より上なのだそうです。
それはやはりメガネの単価の違いだそうで、
日本でも適切な価格で
良い品質のものを売ることで、
単価も市場価値も高めていくことが目標といいます。
また、日本ではメガネの部品などを
細かくエリアで分業して生産するのが一般的ですが、
ルックスオティカジャパンは福井県鯖江市の
福井めがね工業工場で生産を内製一括にし、
自社でほぼ全てを作り上げるようにしています。
そうして品質管理を徹底しているのです。
高品質高単価で勝負するルックスオティカは
ロープライスとどう対抗していくのか。
気軽にメガネを試着してもらうべく、
ウェブカメラやスマートフォンカメラを
利用したAR(拡張現実)アプリ
「バーチャルトライオン」を
作ったりしています。
また、遠隔地からも
システムを構築しており、
より手軽かつ身近に高品質なメガネを
体感してもらいたいといいます。
世界最大のアイウェア企業である
ルックスオティカは、
ハイブランドの取り扱いも
幅広く、ブランドによって担当者が分かれています。
BtoBの直で交渉して取引をするので、
当然交渉する人手が大勢必要なのです。
また、フランス上場企業なので
社内の上層部は当然日本語が喋れません。
会議なども英語でこなさなければならず、
貝沼さんたちも英語を猛勉強中とのことでした。
世界的企業がそれほどの地位になるのは
それだけの理由があります。
それは、M&A(企業買収)を果敢に
繰り返してきたからです。
社員はもちろん、技術者や医療者の
一人一人のアイデアと努力が
肝要ということが分かります。