洲本市厚浜 不治の病に効くとされる霊水 「水の大師」 弘法大師ゆかりの地 岩に掘られた仏像
投稿No:9707
淡路島の名水 水の大師 弘法大師が岩に彫ったと言われる石の仏像を見てきました
水 の 大師 … 洲本市 中川原 町厚浜
洲本の市街地から北へ進んだ東海岸の国道28号
線沿いに「水の大師荘」という店 がある.
国道 に突き出た岩の間 から湧き出した
水の量 は相当なものであったそうだが.
昭和40年に国道をつくる時
に発破をかけたために水の道をふさいでしまった
ようで.水 量 はかなり減ってしまっている.
ここの水は.他の例 にもれず
弘 法大 師が杖を突いて湧き出 した
という 「弘法清水」の伝説が残っている.
また.真夜中にこの水を汲 むと.
ぜんそくや中風に効くと云われている.
出典 地下水学会誌
洲本市の、
国道28号線 沿いに、水の大師があると聞いて、
まだ行ったことのないスポットだったので
行ってみよう、ということになりました。
国道28号線を車で走っていると、
道路沿いの淡路市と洲本市の間辺りに、
数台の駐車場スペースがあるのが見えてきました。
さっそく車を置いて周りを見てみると、
「水の大師 大師堂」と書かれた石碑があります。
ここは一体どのような場所なのでしょうか。
山へ続く小道があり、
さっそく登ってみます。
この場所には弘法大師の伝説が残っていて、
どうやらこの石段の上には、
大師堂があるそうです。
淡路島には、弘法大師を祀る、多くの神社仏閣の
拝むところがたくさんあります。
ここもその一つのようです。
階段の途中にも、お地蔵様が数体ありました。
ここはあまり人が訪れない場所なのでしょうか。
手入れがされている様子は
あまり感じ取れませんでした。
階段を登り切ると
小さな御堂がありました。
ここは草が刈られており、足元は綺麗です。
御堂以外には特に何もなく、
こじんまりとした場所です。
さっそく、お参りをしました。
御堂も、綺麗に保たれています。
ここは誰かがお手入れをしているようです。
お堂の鐘を鳴らすところにある板に
「空海」の文字がありました。
ここがどういう場所なのか、
写真出典 高尾山観音寺
謂れが書いてある看板などは
何もありません。
なぜ、ここが水の大師なのでしょうか。
調べてみるとここは、
「弘法大師が地に杖をついて水を湧かせた」場所であり、
その伝説が伝わっていると言います。
かつて、この場所から
不治の病に効くとされる霊水が湧いていて、
遠方から汲みに訪れる方が絶えなかったそうです。
しかし、その湧水は、
阪神淡路大震災の影響によって涸れてしまいました。
今では、その水汲み跡のようなものも
残っていません。
駐車場の隣には
廃墟の建物がありました。
どうやらここは以前、
大きな食堂だったそうです。
「水の大師荘(だいし庵)」
という食堂兼旅館があり、
霊水を求めて来るお客さんで賑わっていたそうです。
その食堂も、湧水が出なくなった、
阪神淡路大震災をきっかけに
廃業してしまったそうです。
お参りを済ませ、
上ってきた階段を降ります。
実はこの水の大師には、
もう一つ、見どころがあるのです。
駐車場から道路を渡って
海側へ行くと、下に降りる
細い道があります。
国道28号線は車がよく通るので
渡るときは、十分な注意が必要です。
この細い道を下りきると、そこには
木の板に囲まれた、小さな祠が見えてきました。
これが、水の大師のもう一つの見どころです。
近づいてよく見ると
岩に、小さな仏像が彫られていました。
この小さな仏像は、弘法大師が
手彫りしたものだと言われているそうです。
こちらの小さな祠には、
お参りをしに来ている人がたくさんいました。
この祠へ行くまでの坂道は
とても細く、すぐ隣は海なので
気を付けなければなりません。
明るいうちに行かないと危険です。
この海岸線は、
洲本八景にも選ばれている場所なこともあり、
とても綺麗な景色でした。
どこか神秘的な雰囲気を感じられる場所でした。