中内功 ダイエー社長と面談 商売のタネ 心構えを教わる 【社長経営学】シリーズ 7
投稿No:9589
中内功ダイエー社長と面談 商売のタネ 心構えを教わる 【社長経営学】シリーズ 7
もう一つおもしろいことがありました。
兄の結婚式に出席していただいた、
「主婦の店ダイエー」の中内功社長と
お近づきの機会がありました。
当時、ダイエーは躍進中で
世間に注目されていました。
(画像出典:「週刊ダイヤモンド」1987年4月11日号)
中内さんから教わりたい
商売の心構えの話を聞きたくなり
後日、会社訪問をしたいことを秘書に告げて、
面談の約束をしていただきました。
1969(昭和44)年4月4日のことです。
ダイエーの事務所は阪急西宮北口にありました。
中内社長は社長室で菓子類の仕入れの商談後でした。
何から話を始めたら良いのか、考えて
中内功社長は、戦争体験があったことから
私の父も、中内さんと同じ、
フリッピンに出征したことを話ました。
中内社長はフィリッピンに出征した時の
餓死寸前の戦争体験の話をしてくれました。
父から聞いたことがある、飢餓状態の話でした。
中内社長:商売のタネはどこにでもある、見つけられるか、見過ごすかは、目があいているかどうかや。
少し、話しやすくなったので
今日の、面談の目的である商売の話に移りました。
ビジネスのネタを見つける心構えについてです。
私の質問に対して、
中内社長は、先ほどまで仕入れ交渉していた
サンプルの菓子や、するめの袋を手にもって、
「ここの社長さんたちは必死で
ダイエーの要求する納品価格に
合わせようとしているんや。」と話をしてくれました。
そして、「商売のタネはどこにでもある、
見つけられるか、見過ごすかは、
目があいているかどうかや。」
と心構えを教えてくれました。
話を聞いていると時刻は
4時44分です。
私は、中内さんの気を惹こうと、
「丁度、今、昭和44年4月4日午後4時44分で、
4が並びました!」と、中内社長に話すと、
「そんなこと気にしてなかった、あんたも、暇やなぁ」
と笑われました。
中内功社長から学んだことは、
強い信念と志を持つことでした。
商売を始めたいと思ったら、よく目を開けて
商売のネタを見逃さないことです。
将来、商売をするときに
どんな商品を扱うのか、模索は続きます。