前方後円墳 「前方後円墳防水と埋戻し工事」第4話
前方後円墳 「前方後円墳防水と埋戻し工事」第4話
ミキサー車で運ばれたコンクリートは、
型枠の中に鯛焼きを作るメリケン粉の液状のように流し込まれて、
コンクリートが固まると型枠にそった形が出てきます。
桃の花も散った頃には、型枠は外され、
コンクリートの打ちっぱなしの状況ができました。
形ができると防水工事に取り掛かります。
長い風雪に耐えていくためには、
水に対する下地処理が上手くいかなければコンクリートは風化していきます。
そのための防水下地工事が大切なことになります。
当然、室内の防水工事も行われています。
人の出入りする部分については左官工事をし、
表面をきれいに仕上げていきます。
防水シートをさらに張りつけ、
トーチ工法によるアスファルト防水下地処理工事は終りました。
これで防水が完了しました。
内部の工事が進み、防水処理も完了すると、埋戻しにかかります。
埋戻しをすると、またローラーで重圧をかけ、
道路工事のように表面を固める転圧を行います。
土で蓋をするような形になりました。
大雨が降るときも、梅雨時のように雨が続く時も、
水が溜まり、前方後円墳を侵すことがないように排水については
十分な設計上の配慮をしています。
天井からは自然の光を採り入れるように、工夫をしています。
コンクリートを使っただけでは寿命は60年程度で、
何百年にも渡ってこの前方後円墳をもたせるためには、
さらにこの上から自然の石を使った工事が続きます。