ブラタモリ 淡路島〜古事記では ナゼ淡路島を“国のはじまりの島”にしたのか!?
投稿No:9138
ブラタモリ 淡路島〜神はナゼ淡路島を“はじまりの島”にしたのか!?
古事記では、国のはじまりは淡路島から
と書かれていることが以前から知っていました。
神話ですから、科学的な根拠があるとか、
事実に基づく真実であるとは、言われていません。
しかし、理屈上に何か根拠があるのではないかと
ブラタモリでは、解きほぐして進みました。
淡路島が 国のはじまりの島 となった訳
大和の政権にとって重要だったからという解釈です。
その理由を探るのが、番組のストーリーです。
初回放送日: 2021年9月25日
NHKの「ブラタモリ」を見て、
新しい知識が得られました。
神話では日本列島のなかで
神が最初にうんだ島だとされているのが淡路島です。
その秘密をタモリさんがブラブラ歩いて解き明かしていきます。
大和朝廷には淡路島が大切な場所であった
大和朝廷にとって、淡路島が
二つの意味で大切な場所であるということから、
古事記で国のはじまりを淡路島にしたのだという解説です。
淡路島が大和の政権にもたらした恩恵とは?
一つ目は、国防上の理由です。
歴史上では、日本と朝鮮半島、中国大陸には
貢献、交易、戦争、文化交流などがありました。
攻められる場合、淡路島が近畿地方を
海から攻めてくる外敵から、
大和朝廷を守る重要な防波堤の役割をしていたことです。
淡路島は、海からの外敵から近畿圏を守る
防波堤の役割に絶好の立地にありました。
大阪湾に入るためには、
瀬戸内海からは鳴門海峡ルート
と明石海峡ルートがあります。
鳴門海峡は潮流の速さが激しく、
航行にはとても危険な海域です。
もう一つの太平洋から紀淡海峡を通って入る
紀淡海峡ルートは太平洋から入ってくるので、
朝鮮半島や中国大陸からくるには距離が遠く、
危険な海でもあります。
こうなると、瀬戸内海から
近畿圏に入ってくるのは明石海峡ルートが最適です。
ここを守れば、外敵を撃退出来ると考えたようです。
実際に攻めてきた元寇の場合は、
隠岐島 対馬ルートでした。
淡路島は魚介類の宝庫 大和政権の食料基地
もう一つ重要な役割は、
淡路島が周囲を海に囲まれて魚介類の宝庫であり、
大和朝廷の食料基地の役目です。
淡路島は海産物の宝庫なのです。
海流が早いと、海の底のプランクトンが攪拌され
魚介の餌となります。
小さい魚が育つと、それから食物連鎖があって
より、大きな魚が育ってきます。
陸地は元沼地だったので、堆積した土地が肥えている
淡路島の土地は肥えていて、
農作物がよく育つことです。
これは、大和朝廷にとってみると、
淡路島は食糧基地
大切な場所だったということがわかります。
淡路島の成り立ちについても、
わかりやすく解説がありました。
奇跡的な淡路島の誕生
淡路島の立地は、大和政権にとっては
奇跡的なほど重要な島です。
では、どうしてこのような恵まれた島が
誕生したのでしょうか?
淡路島の前身は、
もともと本州とつながっていて、
地殻活動において明石海峡あたりが陥没し、
そこから湿地帯であった瀬戸内海に
海水が流れ込んで
海になっていったという地形の変化です。
長い時間をかけて、
奇跡的に淡路島が誕生したようです。
淡路島は、今でこそ島ですが、
以前は本州とつながっていて、
一部は海底が地殻変動によって隆起した島でもあります。
今の淡路島は、明石海峡大橋と鳴門海峡大橋の
二の巨大な橋で、本州と四国に繋がっています。
橋が架かる前は、完全な島でした。
航海術を持ち 鉄製品を作る専門家集団
三つめは、淡路島には
弥生時代に鉄製品を作る専門家集団が集落を作り、
住居跡からは、鉄製品を専門的に制作していた
専門家集団と工場があったようです。
石器時代から、青銅器時代を経て
鉄器時代へと進化して行っていますが
淡路島の住居跡からは、当時としては最先端の
鉄の製品が発掘されているのです。
鉄は貴重でした。
武器にすれば、殺傷能力は飛躍し
農機具にすれば、生産能力が向上します。
古代、淡路の人が最先端技術をもっていた理由▽
そこで海外の最先端技術を習得していた
グループがいたということです。
航海術に長けていたグループが、
海外との技術導入を担っていたという説を知りました。
ブラタモリを見て、何人かの友人から
「いいところに住んでいる」
「淡路島に行ってみたい」
という連絡やメールもいただきました。
ブラタモリであらためて淡路島の
歴史・文化・景観、そして魅力を知ることができました。
資料と写真の出典 2021年9月25日 NHKの「ブラタモリ」より
2021年10月7日(木)