沖縄県沖縄八重山地区・自然環境調査旅行記 その3「白保珊瑚群の実態」
調査を始めた時間帯は、ちょうど引き潮の頃で、水深は深くなく、少し潜るだけで白保の青珊瑚群がすぐ間近に見えました。いろいろな種類の珊瑚が狭い地域に群生しています。種類が違えば、形や色が違ってきます。この写真はこんもりとした小山全体にまるで生け花の剣山のような、小さなサボテンのような枝が密生しています。
珊瑚にはポリープがあり、それをチョウチョウウオがつつきにやって来ます。あっちこっちのポリープをつつきながら、チョウチョウウオは珊瑚から珊瑚へと、蝶々のちょうに渡り歩いています。
コバルトブルーのスズメダイが群れになって行きかっています。これはコバルトスズメとも言われ、見る場所によって、その色の鮮やかさは変わってきます。
浅瀬で太陽の光を身近に浴びているときは、驚くほどの美しいコバルトブルーに全身が、まるで発光しています。
珊瑚の固まりは、テーブルのように頂上部分が平らになっている珊瑚が見受けられます。これは、潮が引いたときは頂上部分が水平になり、おむすびのような三角形にはなりません。
カクレクマノミを見つけました。クマノミは、オス・メス同体で、グループのメンバーに合わせて自分がオスになったり、メスになったりして、役割分担を変えていきます。
クマノミがいれば、その近くには必ずイソギンチャクが見つかります。クマノミはイソギンチャクと共生生活をしているからです。クマノミはイソギンチャクに下宿させてもらい、イソギンチャクの触手から出る毒で他の外敵から守ってもらい、代わりにイソギンチャクにエサを運んできます。
このような関係が共生生活と言われます。さんプラザコンタクトレンズも、クマノミとイソギンチャクの関係に着目し、随分前から、ポイントカードにイソギンチャクとクマノミの写真を使っています。この意味は、私たちが、お客様と共生関係にありたいと願っているからです。
クマノミはイソギンチャクに下宿させてもらい、イソギンチャクの触手から出る毒で他の外敵から守ってもらい、代わりにイソギンチャクにエサを運んできます。
このような関係が共生生活と言われます。さんプラザコンタクトレンズも、クマノミとイソギンチャクの関係に着目し、随分前から、ポイントカードにイソギンチャクとクマノミの写真を使っています。この意味は、私たちが、お客様と共生関係にありたいと願っているからです。
美しい珊瑚礁を見ることが調査の目的ではありません。珊瑚がどれだけ傷ついているか、生態系がどのように崩れているかを見ていきます。左の写真は珊瑚の死骸である枝が折れ、白化している塊です。このような枝が折れる原因に、ダイバーによる人的な損傷が繰り返されています。
調査を続けているうちに、珊瑚の岩の横の部分に12ミリぐらいの太さの異型棒鋼が打ち込まれているのを発見しました。以前、朝日新聞が珊瑚礁に自らが傷をつけ、それを撮影し無残な珊瑚の傷を紹介したことがありました。この鉄筋の打ち込みは、なんのために打ち込まれたのでしょうか。
潮が引き、水面が下がり、背が立つようになると、足ヒレ(フィン)を履いたダイバーは息継ぎのために珊瑚の真上に立ち止まります。ゴムの広くて硬いフィンは、ダイバーが歩くたびにボキボキと珊瑚の枝を折っています。あるいは、泳ぐために足ヒレを煽るたびに珊瑚の枝を折っています。とても気になり、胸が痛むものの、直接注意をすることもはばかられます。
珊瑚の敵は、人間以外に地球温暖化による水温上昇で、白化現象を起こしてしまうこともあります。温度がお湯のように上がる年には、集中的に白化現象が起きています。さらにオニヒトデの集団発生により、珊瑚が食い荒らされる例もあります。いずれにしても美人薄命といわれる様に、美しい珊瑚は守ってあげなければ、その美しさを愛でることはできません。
2005年7月4日(月)