『神戸三宮阪急ビル』間もなくオープン 2021年4月26日 開業と神戸の景観
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『神戸三宮阪急ビル』間もなくオープン 2021年4月26日 開業と神戸の景観 神戸三宮の中心 阪急三宮駅の新ビル『神戸三宮阪急ビル』開業
新しいランドマークとしての『神戸三宮阪急ビル』
2021年4月26日(月)に、
阪急三宮駅直結の『神戸三宮阪急ビル』が
オープンします。
竣工から随分と時間がかかったビルもついに完成、オープンです。
『神戸三宮 阪急ビル』は周辺のビルと比べ、ひと際背が高く、
とても目を引きます。
阪急三宮駅に直結し、地下2階~地上3階までは、
35店舗からなる商業施設「EKIZO(エキゾ)神戸三宮」、
4階~15階はオフィスフロア、
17階~28階には阪急阪神ホテルズ運営のホテル、
「レムプラス神戸三宮」が開業することになっています。
どんなテナントが入るのでしょうか?
「EKIZO 神戸三宮(エキゾ)」は、
異国情緒(エキゾチック)溢れる港町神戸に
位置する駅(エキ)と一体の施設
であるというところから命名されたそうです。
神戸初出店(新業態・関西初出店を含む)の店舗もあるそうで、
三宮の活性化に一役買ってくれることを期待します。
出店テナントは、
エイチ・ツー・オー リテイリング グループの
食品スーパー『阪急オアシス』が核となっているそうです。
そのほか、ビアホール『BEER&GRILL コウベビアハウゼ』、
大阪・福島で人気の割烹「もう利」の新業態『酒場 酒ト魚ト汝ト私』、
神戸北野の人気ビストロ「LE BOOZY」の新業態『新世紀』、
兵庫県の地鶏「ひょうご味どり」や「播州百日鶏」が味わえる
『KOBE YAKITORI STAND 野乃鳥』、
希少な日本酒と旬の食材にこだわった居酒屋『魚のじげん』、
新しい蕎麦のスタイルを提案する
『スタンド JAPA SOBA HANAKO』、
神戸発祥の老舗バー『神戸サンボア』などが出店予定だそうです。
このほか、スペイン王室御用達の
ショコラトリー『CACAO SAMPAKA KOBE』や、
アメリカ海軍将校倶楽部の一室の小さなお店が起源の
ドラッグストア『アメリカンファーマシー』などもオープンします。
オフィスフロアの15階には、神戸市の知的交流拠点
「ANCHOR KOBE(アンカー神戸)」
が開設されるそうです。
コロナ禍で様々な業種が苦しい経営状況に立たされる中、
ビジネスの在り方についても
大きく舵取りを変更する必要に迫られています。
業種・業界の垣根を越えて、それぞれが相互に関与し、
イノベーション(経済発展の一因としての技術革新)を誘発する、
イノベーション・エコシステムの構築が狙いです。
17階~28階のホテル「レムプラス神戸」は、
2019年12月に開業した
「レムプラス銀座」に続く2号店だそうです。
神戸の海と山を高層階から楽しめる、”空に浮かぶ寝室”を
イメージしているそうです。
京都・大阪に比べて観光集客に苦戦している神戸ですが、
その呼び水になるといいと思いました。
高層ビルのなかった神戸
三宮にはもともとあまり高いビルがありませんでしたが、
震災以降タワーマンションが競うように建てられました。
当初は都市機能の集積を目的として
数多くのタワーマンションが建設されましたが、
学校の不足や災害時の備蓄の確保ができないなど、
様々な問題が出てきたため、2020年7月に
タワーマンション建設に規制がかけられました。
実質上のタワーマンション建設禁止条例です。
センタープラザビルはこのくらいの高さです。
↑こちらはセンタープラザビルです。
我が社の事務所や店舗の入っているビルです。
19階建てのビルです。
この写真には写っていませんが、
もう少し右手に阪急三宮の駅があり、
神戸三宮阪急ビルもあります。
↑左端は神戸市役所・本庁のビルです。
市庁舎も30階建てですので、
この辺りではかなりの高層ビルと言えます。
三宮駅前の交差点です。
左奥に阪急三宮のホームが見えています。
神戸阪急百貨店や交通センタービルに
挟まれたフラワーロードの交差点は、
車線数も多く、広い道路で、非常に交通量の多い交差点です。
タワーマンションの建設・分譲によって、
人の流入というのは確かに起こりますが、
そのことが直接経済の活性化に結び付くとは限りません。
どのテナントビルも、このコロナ禍でテナントの流出が深刻です。
三宮の駅前は、以前はJR三宮駅に直結した三宮ターミナルビルがあり、
ターミナルホテルがありましたが、耐震性能の不足からビルが閉館、
ホテルも2017年12月31日で閉業になっています。
参考 Wikipedia
商業再興の起爆剤になるか
今回オープンする神戸三宮阪急ビルは、
前述のターミナルビル同様、ホテルを擁しています。
オフィスフロアのある商業ビルは近隣にもありますが、
駅直結のビルでホテルが入っているビルはありません。
アクセスの良さと、
綿密に計画された目新しいお店の誘致がなされています。
開業を機に、落ち込む神戸の商業再興に是非、一石を投じる
ランドマークになってほしいと思います。
2021年4月16日(金)