子育て談義
2005年1月、取引先の中島部長さんと鍋を囲んで新年会をしました。窪田さんも同席されました。
普通、ビジネスのお付き合いでの会席では、ビジネス中心の会話になりがちですが、飲みながら、食べながら、仕事のことばかりでは無粋なので、今夜はお互いの家庭生活について話が広がりました。
その中に当然ながら父親として子供たちとどのように接しているのかという話になり、いつの間にか、主に子育てについての話が中心となりました。
お二人とも同じ年代のお子さんをかかえています。我が家では、すでに学校を終えたので、今日は私の子育ての経験談を話しました。
子育てで一番難しい時代が中学時代だと思います。幼い頃から小学校までは、かわいいかわいいですみますが、ここからが大変です。ひねくれるのか、まっすぐ育つのか、分かれ目です。
叱るばかりではだめのようで、奥さんに一任してお父さんが仕事に逃げてしまうのも後から大きくたたります。このような原則論を話した後で、話は徐々に個別問題へと詳細に意見の相互交換が続きます。
中島部長さんのお子様は今、野球のリトルリーグに一生懸命になっているとのことでした。
何かを見つけ、それに全力を投入するということは、一つとしては、いいことだと言えますし、反面、勉強をする時間がなくなるということになります。親としては複雑な気持ちだそうです。
野球をとおして、その先、高校野球・大学野球・社会人にまで行こうとすれば、そうとうな練習量と才能が求められます。リトルリーグの生活は親の協力なくして成り立たないそうです。
例えば、遠征に行くのもお父さん方が車を出し合って運転して、1台の車でチームを試合先まで連れて行くことになります。
リトルリーグの目的は高校野球の名門高校に入ることにもつながります。高校は高校で、選手だけを迎えるのではなくて、父兄をたくさん入れることにより、チームを強くしていく方法をとっているようです。
選手だけではチームは成り立たないということです。底辺にサポーターが厚いほどチーム力が強くなるということになります。
お父さんやお母さんの協力というのは、車だけではなく、生活あるいはチーム全体への貢献を求められます。もしお父さんお母さんが貢献できなければ、選手である子供は重要なポジションが得られないということになります。
そこで、お父さんお母さんも半端な貢献ではすまなくなってきます。
高校野球が地域の代表となっていくのも、このようなお父さんお母さんを中心とした周りを巻き込む力が必要だということがわかります。特に地方の高校野球は、この傾向が強いようです。
一方、進学問題についてはとても難しくなります。練習を一生懸命していたらもう眠いだけで家に帰ったらバタンキューで勉強なんかしてる時間がないということになります。
余計なことに興味を持つよりはっきりとした目標を持って、青春を何かに燃焼させるのか、はたまた将来のために学問をするべきか、さて、どちらを取ればいいのでしょうか?
この世代では、誰でも言えることですが、中学生はまだ子供なので、先のことは深く考えなくても、親とすれば子供の将来のことをつい考えてしまいます。どちらがいいとも結果論でしかわからないことです。
お酒を飲みながら話は進みます。
ヒレ酒はアルコール分をマッチで飛ばします。そうすると味が大きく変わります。