心の元気 保つ好奇心

2004年12月26日の日曜日、ガラス越しにあたる日差しに温かさを感じながら日本経済新聞を読んでいました。気になる記事があったので、じっくりと丹念に読んでいました。

記事の内容は、「心の元気、保つ好奇心」というテーマでした。年をとっても元気に暮らすには知的好奇心を保つことが必要であるというような生活のためのヒントが書いてあります。

(1)人間には体のリズムがあります。食事とか入浴、睡眠などの生活のリズムが基本となります。この生活のリズムを守ることがまず元気の源になるそうです。

(2)そして、社会との関わりを離れていくと老化が早くなるので会社を退職しても社会の動きに関心を持つことが大切です。繁華街を歩けば新しい流行商品、色、デザインなどの着ている服で分かります。百貨店の地下の食品売り場でおいしいものを見て歩くのが最近はやっています。いわゆる「デパ地下」ブームです。デパ地下では、どんなものが売れているか、値段はいくらか、食材はどこから来ているか、などの好奇心をそそる問題が多くあります。

もちろん、新聞を読む、チラシを丹念に調べる、なども好奇心を保つ素材となります。

(3)昔、私は市立図書館の近くに家があったので、毎週子供を連れて図書館に本を借りに行きました。一回の制限が10冊ほどでしたが、買わないですむ本なので、お金を払ってまで読もうと思わない本も読むことができました。これは、雑学のネタ作りになりました。

(4)文章を書くこともいいようです。なにか思いついたことを書いてみると、そこからまた、新しい発見があります。日記をつけてみるとよいのですが、日記は後始末が大変です。読まれたくないことを書けば、どこに隠すのか、という問題が出てきます。

(5)じっとしていると、ついテレビを見ていつのまにか時間が経過してしまいます。定休日にはドライブを中心に外に出るようにしています。家の中でじっとしていられないこともあります。カメラを持って、何かを撮ろうという気持ちで被写体を探して歩きます。

(6)芸術的な鑑賞も時には必要のようです。非日常的な芝居見物は、新しい発見があります。古典芸能鑑賞も日本の古い文化に触れることで「温故知新」につながります。これらを、文章で書き留めるともっと充実感が増すようです。

(7)カルチャーセンターに行くと、共通の趣味の友達ができます。料理教室、英会話、ゴルフレッスンなどが思い浮かびます。海外旅行で異文化に触れることもとっても大きな刺激になります。

(8)もう一度学校に行って学ぶことは、カルチャーセンターに行く以上に大きな取り組みになります。若い学生の方と交わることは、若さを保つエネルギーにもなります。

(9)資格に挑戦することは、目標設定をすることにもなり、漠然とした学習と違い「試験に合格をしたい」という明確な目標が掲げられることになります。最近は、漢字検定、色彩検定、語学検定、などの人気が高いようです。

(10)最後に、だんだんと人生の意義について考えることも必要です。人は生まれてくれば歳を年々とり、思わぬ病や事故に遭遇することもあります。そしていつかは、人生には終わりというものがあります。特に、親しい人や身内の死別から立ち直る気持ちをどのように奮い立たせるか、という問題にも直面することがあるかもしれません。

以上のようなことを、なるほど、なるほどと頭の中で整理しながら新聞の記事を読みました。