お食い初めのお祝い 恩納村のお祝いは、お正月・シーミー祭・ハーリー・エイサー祭と並んで、100日目のお食い初めの祝いがあります。

恩納村でお食い初めのお祝い 地域の人が集まって、子どもの成長を祝って、親睦を図ります。【沖縄本島へ本土(ヤマト)から移って来た人(ナイチャー)の暮らし方は様々です。沖縄で楽しく暮らすには、沖縄の人(ウチナーンチュ)と仲良くやっていくことです。第110回沖縄 恩納村訪問 その14】

お食い初めは自宅で行われます。

夜の8時を過ぎた頃、金城家では、家に入りきれないお客様のために、庭にテントを張り、テントの中ではお祝いの人で大賑わいです。

金城家の100日のお食い初め

訪問客の一人ひとりが、お食い初めのお祝いを述べていきます。

お祝いに来た人には、赤飯、中身汁、フライ、刺身、フルーツなど、食べき

れないほどのお料理が振る舞われます。

お食い初めの祝いは、地域の皆さんへ乳児のお披露目でもあります。

この子を、これからよろしくお願いしますと、お父さん、お母さん、お爺ち

ゃん、お祖母ちゃんが皆さんにお願いする場でもあります。

金城家の100日のお食い初め

お食い初めの準備は 一門の門中がお手伝い

金城家に縁に繋がる人、ご近所の方、普段交流のある方が、お祝いのお手伝いに駆け付けて来ていました。

公民館から、調理道具の大鍋とプロパンガスを借りて来ています。

野外席用のテント、机、椅子なども公民館から借りて来ています。

金城家の100日のお食い初め

皆さん、お祝いを袋に入れて、金城俊汰くんのお母さんかお父さんに差し出します。

お祝い袋の金額は、皆さんが過度な負担とならないよう、あらかじめ地域で

金額を決めています。

お年玉でも、お食い初めでも大体は、1000円か2000円が取り決め額です。

金城家の100日のお食い初め

金城家の台所に行ってみます。

金城家の100日のお食い初め

お食い初めの料理は100人分ほど作ります

台所では、一人ひとりのお祝いのお膳を作っています。大変なお膳の数がありました。

まとめて作って、小分けにしている様子が分かります。

金城家の100日のお食い初め

「こんなにたくさんのお膳は、借り物ですか?」と尋ねると、

「これは金城家で用意しているお膳です」と言われました。

大変な数です。

金城家の100日のお食い初め

祝い事の定番はヤギ汁

家の裏の方では、金城正道さんが、山羊汁を作っています。

山羊汁は、別の釜で大鍋で煮込んでいます。

ヨモギを入れて、あくを押さえます。

ヨモギは、良い香りがします。

100人分以上の山羊汁が出来ています。

金城家の100日のお食い初め

皆さん、金城俊汰くんを抱いて、あやしています。

金城俊汰くんは、初めての人に抱っこされても、泣かないので、皆さん「こ

の子は、抱かれ癖がついて、大人しくて良い」と言われています。

金城家の100日のお食い初め

テントで飲む人、座敷で飲む人、離れで飲む人と、いろいろ場所が広がって

いて、時々場所を交代していかないと、どこに誰がいるのか分かりません。

金城家の100日のお食い初め

金城正則さんもやってきました。

玄関にある綺麗な花を生けています。

山城景孝さん、山城興善さんも来ています。

金城家の100日のお食い初め

三線の音が入るとウキウキしてきました

子ども達は、大人がいっぱい来て賑やかなので、大はしゃぎです。

クレアちゃん、伊音ちゃんも来ています。

三線を弾く方が出てきました。

三線の音が聞こえてきます。

ゆるりとしたスローテンポの三線の曲が流れます。

タコ穫り名人の上間光元さんもやってきました。

金城家の100日のお食い初め

沖縄では、このように、たくさんの人が生後100日のお食い初めを祝いにや

ってきて、そして、それをお祝いされるお家が接待をします。

これは、以前、冨着信常さんのお家に行ったときに経験しています。

結婚式と違って、お食い初めのお祝いは、案内をしません。

予め誰を呼ぶとか、何人来るとか、分からない状態で、準備をします。

それは、大体人数の予想通りになるそうです。

金城家の100日のお食い初め

ゆっくりしていく人もいれば、挨拶だけで帰る人、さらに、誰かに言付けて

お祝いだけを渡す人、交流の方法は様々です。

金城家の100日のお食い初め

そろそろお開きの準備に掛かっているグループもいます。

ゴミ集めです。大変なゴミが出ています。

私の近くには、米須勇さんの奥さんがいました。

金城家で、沖縄風の地域の集まりを堪能しました。

金城家の100日のお食い初め

祝いのお酒は飲み放題

お酒をどんどん飲みます。

ビール、ウイスキー、泡盛、いろいろ勧められて、全部飲んでいたら、ひっ

くり返りそうなほどたくさんのお酒を勧められます。

しかし、お酒が強い人は、どんどん飲んでいます。

金城家の100日のお食い初め 金城家の100日のお食い初め

まだまだ食べきれないほどの料理が並んでいます。

金城正浩さんのお家では、今、パッションフルーツの苗を入れ替えするために、新しい苗を作っています。

10時近くなったころ、そろそろ松葉博雄は帰ります。

利絵ちゃんが車でホテルまで送ってくれました。

金城家の100日のお食い初め

なんだかぼわーっとするような酔いの中で一日が終わります。

ホテルに帰って、今日頂いた引き出物を見て見ると、紙袋の中には、金城俊汰くんの写真入りのお米、記念品、その他今日のご馳走のお裾分けが入っています。

なんだか結婚式の引き出物のように、いろいろとアイデアが盛り込まれています。

内地では、こんなにたくさんの人が集まって、一緒にお祝いをする行事と言えば、結婚式ぐらいでしょうか?  

2009年7月11日(土)

 

冨着信常さん宅の「風流(かざる)君」のおくい初め

恩納村博物館のすぐ近くにある、恩納漁港の朝日会に真っ先に行ってみました。

朝日会には誰も居ません。

どうしたのでしょうか。まだ今夜の準備が出来ていないようです。

すぐ近くの金城さんの金城釣具店のお店に行ってみました。

お店には、金城さんの奥様がいらっしゃいました。

家族の皆さんとお孫さんも集まってきています。

一旦、ホテルにチェックインをし、シャワーを浴び、ビールも飲んで、一服した後、朝日会に行ってみました。

前回の8月ぶりの朝日会の皆さんとの再会です。

なんだか茶の間に戻ったようなくつろぎを感じます。

冨着信常さんからお食い初めの祝いのご招待を受けました。

前回紹介したもずく栽培の専門家である冨着信常さんのお家で、今夜、「お

食い初め(おくいぞめ)」のお祝いがあるので、松葉さんも来ませんかと、

冨着さんからお招きがありました。

「お食い初め」の祝いってなんでしょう?

これは、誕生日からおよそ100日目ぐらいから、離乳食が始まります。

子供が一生、食べるものに不自由しないようにという、親の願いと、子供がここまで育ったという祝いの気持ちを、「お食い初め」として祝います。

松葉の家でも、そういえば家族だけでしたことがあります。

ここ、沖縄恩納村では、この「お食い初め」を地域の人たちが集まって、みんなでお祝いをする風習があります。

この「お食い初め」のお祝いには、親類縁者だけでなく、ご近所の皆さん、朝日会の皆さんが集まって「お食い初め」のお祝いをします。

お食い初めのお料理

「お食い初め」のお祝いは、朱塗りのお膳に、赤飯とフライ、お刺身、和え

物、豆腐料理などが並びます。

これは、この日のために特別に料理した「ヤギ汁」です。

ヤギの臭みを消すためにヨモギの葉を添えています。

沖縄では、特別な日にヤギ汁を振舞うことがあると聞いていましたが、今日はそのヤギ汁をご馳走になりました。

とても強い精力剤になります。

台所では、お手伝いに来た婦人会の人たちの賑やかなお手伝いの声が聞こえてきます。

これだけのお料理と、たくさんのお祝いに来た来客の皆さんに「お食い初

め」のお膳を振舞うために、信常さんと奥様は、かわいい孫のために、朝早

くからフライを揚げ、お膳の用意をしたと聞きました。

ヤギ肉の刺身

山城興善さんが遅れてやってきて、「これ食べて」と言って渡されたもの

は、なんと、ヤギの刺身です。これは珍しいものです。

沖縄にはヤギ料理がありますが、刺身となると、新鮮でないと生では食べられないし、刺身にできる部分も限られています。

さて、「お食い初め」の主人公は、信常さんのかわいいお孫さんの「風流(かざる)君」です。

いろいろ事情があって、ちょうど100日目には「お食い初め」はできなくて、100日目を少し過ぎています。

目がパッチリとして、ふっくらと武者人形のようなかわいらしさと、かしこさと、剛さを感じました。

信常さんにとって見ると、まるでコンタクトレンズです。

そのココロは、「目に入れても痛くない」ということです。

お食い初めのクライマックスは、お食い初めのお祝いのケーキのローソクの

火を吹き消し、ケーキカットにかかります。

風流君は、お父さんに抱かれ、お父さんと一緒に、ケーキに向かって、一吹きで見事にローソクを消しました。

風流君、おめでとうございます。これから松葉のおじちゃんも時々成長ぶりを見に、寄らせてもらいます。丈夫に育ってください。

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