だめでもともと(だめもと):蒔かぬ種は生えぬ~沖縄本部町水納島のヤシの実 神戸三宮で発芽
だめでもともと(だめもと)と思い、沖縄のヤシの種を神戸で、蒔いてみました。 蒔かぬ種は生えぬ~沖縄本部町水納島のヤシの実が神戸三宮で芽を出しました。
だめでもともと(だめもと)です。
神戸で、ヤシの実の芽が出るとは、
期待しないで、だめもとで種を蒔いてみました。
種は、水納島で採取しました。
沖縄の離島に水納島という島が二つあります。
私が行った水納島は本島の本部の近くに
沖縄海洋博公園があります。
そのすぐ近くに位置する人口50人くらいの離島です。
この島には夏には多くの海水浴客が本島からやってきます。
浜辺の砂は砂時計の砂のように
サラサラと細かい粒子で
思わず両手にとって
砂山を作りたくなるような美しい砂粒です。
よく見ると小さな貝の集まりでもあります。
星の形をした砂粒も見つかります。
浜辺の裏側には椰子の木が繁り、
そちらの方に歩いて行くと
廃家の庭に椰子の木が繁り
その根元には沢山の五円玉くらいの
大きさの種が散らばっていました。
この種をいくつかひらい、
神戸に戻り会社の日当りの良い窓際に種を蒔きました。
しばらくはそのことを忘れていましたが、
数ヶ月経ってみると
小さな青い芽がそぉっと
辺りをうかがうように芽を出してきました。
「蒔かぬ種は生えぬ」と言いますが、
本当に蒔けば椰子の芽が出たことに
大きな感動がありました。
沖縄の離島の廃屋に落ちていた
一粒の椰子の実は神戸の三宮に運ばれ、
そして植えられ、見事に芽が出ました。
やはり人生は何かやってみないと
蒔かぬ種は生えない、と思いました。