松葉博雄の社長研究室
神戸の街で暮らすと
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「桃花の芳園に会し、 天倫の楽事を序す」 の様な吉兆神戸店での兄弟の会食
兄弟で食事を楽しむことを「天倫の楽事を序す」といいます。 昔、李白は春の宵に兄弟で桃の花の咲く頃に、宴を張る喜びを「桃花の芳園に会し、 天倫の楽事を序す」と詠みました。
この李白が詠んだ漢詩と同じような事が2006年4月中旬に神戸でありました。東京から姉夫婦が神戸にやって来て、しばらくぶりに兄弟姉妹が揃って桃の花の咲く頃、一緒に食事が出来ました
松葉博雄は李白の様に、詩を詠むことはできませんので、状況を言葉で紹介します。
久しぶりに兄弟揃って食事をするとなると、ちょっと気の利いた場所の設定が必要となります。そこで、何処にしようかと迷っている中で、最近「婦人画報」に掲載されていた「吉兆」神戸店を選びました。
ここは元町にある神戸大丸の近くのお店です。お店まで三宮からゆっくり歩いて10分以内の距離です。大丸の周りにも花が植えられ、春の演出を窓辺にしています。
神戸吉兆には、春を感じさせる演出が掛け軸、絵、お料理、生け花などの随所に感じさせられました。
季節をとてもよく演出してくれています。出てくるお料理にも春の食材が京料理の職人の腕をかいま見せるような、緻密な芸術の様にここかしこに覗いていました。
桃花の芳園を感じさせるのは、最初に出てきた桜の花を塩漬けにしたお茶でした。お料理の脇にも桃の花の代わりに、桜の花枝が添えられています。
桜餅も、桜の若葉の香りを口いっぱいに漂わせて、今が春だと感じさせてくれます。釜で炊いた豆ご飯が食事の終わりに出てきます。そして、柔らかく細く切った繊細の錦糸卵を上にのせていただきます。
一番最後には、デザートにきなこをまぶした小さな一口角に切った和菓子が添えられて、お茶は塩味のするお茶に変わりました。
久しぶりに、兄弟で揃って、桃の花の咲く木の下で、毛氈を敷いた草の上の席で頂くような芳園の会が実現しました。ここで兄弟姉妹が久しぶりに色々なお話した、佳き一日となりました。