西表島の仲間川のマングローブ流域には、マングローブガニが潜んでいます。
西表島の仲間川のマングローブ群生を、船は川上に向かって進みます。西表島ツアー2002年沖縄訪問記(7)
西表島の仲間川の流域に茂る、日本最大のサキシマスオウの木は、屋久杉のように、伐採が進み、巨木は僅かしか残っていません。
仲間川観光遊覧船の所要時間およそ70分です。船はマングローブの巨大な群落の中を左右に見て、ゆっくり進みます。
マングローブは、特定の植物の名前ではなくて、海水と淡水が混ざり合う浅い汽水域に生える植物の事を総称した名前です。
上流に進んで行き、一旦船を下ります。船着き場から、100mほど進むと、日本最大のサキシマスオウの木が見えます。
昔は、至る所に茂っていたそうですが、現代のような化成製品が無い時代に、木造の船の舵に使うため乱伐があり、これほどの巨木は、もう残っていません。
自然を残すということは、随分犠牲をはらう事になります。ライフスタイルに合わせて、自然を壊していけば、生物の循環は壊れていきます。
西表島に来て、多くの自然を見て、これまでに失ってしまった貴重な自然がどれだけ大事で、再生の為にはどれだけ犠牲を払わないと再生できないのか、西表島の人達に教えてもらいました。
西表島の自然の魅力は、豊富な水にあります。雨がよく降り、亜熱帯植物にとっては、降水量の豊富なお陰で、緑豊かな島を形成しています。
森や森林のお陰で、沢山の昆虫や小動物が生息し、それを捕獲する次の食物連鎖が繋がり、生物の多様化に繋がっています。
山が豊な緑を保持する事は、山から流れる渓流に乗って、河口の海も豊かになります。
出来るものなら、この豊かな自然を、そっくり次世代に、その又次世代に継承できるように、私達も自然保護に協力しないといけません。
自然は失ってみて初めてそのありがたさに気が付くものですが、気がついた時に自然を回復させるには、気の遠くなるような時間とコストがかかるものです。
西表島をドライブしていると、沖縄本島でも見られない鳥があちらこちらに見受けられます。鳥も人間をそれほど恐れていません。この関係を維持したいものです。
2003年1月日()