本四連絡道路、鳴門市への道、アナガホテル、猫の狙う丸山漁港「魚彩館」、タコの寿命
そろそろ12時です。「道の駅うずしお」には、食堂があります。近隣ドライブの楽しみの中に、地域の美味しい店を訪ねることもありますが、道の駅で美味しいものが出るとは、期待していません。
ご馳走のひとつに、借景があります。感動的な景色を見ながら、食事を楽しめば、味よりも、もっと感動的なドラマが生まれることもあるのです。
すぐ眼の下には、鳴門海峡の渦潮が、本四連絡架橋の橋の下に見えます。
お昼を頂きながら、鳴門海峡を見ていると、激しい流れに逆らって、遡上するように船が登っていきます。
潮見表によれば、後、30分もすれば、潮の流れは止まり、今度は、今の流れと逆の流れになります。今は、12時頃ですから、後少しです。
奥さんは、「もういいわ」と言って、着いてきません。松葉博雄は、一人で風に向かって進んで行きます。
この展望台は、バスが横付けするような場所ではありません。補修工事のために、確保された場所です。ここに、行く途中は、吹きぬける風の強さに体がよろめきそうな、風の強さを感じました。
「人間はよく、こんなすごいものを作るものだ」と思います。古代から、エジプトの文明や、中国の文明、インカの文明などには、巨大な建造物が残っています。
この鳴門と淡路に架けられた橋も、側に行ってみると、その巨大さに圧倒されます。展望台の下には、音を立てて流れるような、潮の流れが渦巻いています。
風は、帽子でも吹っ飛ばすほど激しく下から吹き上げて、立っているのも怖いほどの風圧を感じます。
下から、本四連絡架橋を見るチャンスは、なかなかありませんので、写真で見れば、こんな感じです。潮の風が、絶えず鉄筋を錆び付かせるので、メンテナンスに錆落としと、ペンキ塗りが必要なことがわかります。何もしないで、放っておけば、きっと、30年もすればボロボロになると思います。
展望台で渦潮を見た後は、阿那賀の方向にドライブに行くことにしました。以前、時々泊まっていた、「ホテルアナガ」に行って、お茶でも飲もうかと思いました。
ここの和食が美味しいので、ホテルアナガの和食を今日、頂く予定でしたが、いつものように、計画はすぐ変わります。
「ホテルアナガ」は、2007年3月21日まで、改装工事のため、休館中です。中には入れてもらえません。
内装が古くなったので、工事をしているようです。以前に泊まったときも、絨毯に潜んでいる虫のため、夜中に痒くて痒くて、困ったことがあります。
ホテルは、時々はリニューアルが必要なので、リニューアルの工事費と並んで、休館の逸失利益のことも、事前に考えていないと、リニューアルに取り掛かれません。
海沿いにドライブをしていきます。途中で見つけたのは、ペットと泊まる宿「プチホテル山」がありました。これは、ペットと泊まりたい人が多いことを意味しています。
ちょっと車を止めて、海の波と磯の香を匂ってみる事にします。
阿那賀公園から、かつてこの辺りは、アンモナイトの化石が出ることで、古代の地層であることが、モニュメントに示されています。
丸山漁港の近くに、「魚彩館」があるので、行ってみます。お店に入ってみると、お客様は誰もいません。
入り口の前には、内の魚を欲しそうにしている猫がじっと、チャンスを伺っています。
猫に近づいて写真を撮ると、「邪魔だから、あっち行け」と言ったような、迷惑そうな顔で見られました。
冷蔵ケースに並べられた魚は、天然の鯛、カレイ、ガシラ、アナゴ、タコの卵などが、買い手を待っています。
アナゴは、身が太く、よく肥えた感じです。
これだと、砂糖醤油のたれを作り、炭火で焼けば、きっと、近くの家から猫が集まってくると思います。
今夜の、食材を「魚彩館」で選んで、買うことにしました。買った魚の鱗や内臓は、お店のお兄ちゃんが捌いてくれました。
大きな地図で見る