トランプ大統領とバイデン前副大統領は高齢なのに何故メガネをかけないで近点、遠点が見えるのか? ニコンエシロール切川卓也GMと面談
投稿No:8808
ニコン・エシロール面談
ニコン・エシロール面談
ニコン・エシロールの切川卓也GM(ゼネラルマネージャー)と
担当の片岡靖裕さんがご挨拶に来られました。
コロナ禍で小規模眼鏡小売店は経営苦
コロナの影響でメガネの小売業界も大きな影響を受けています。
地域に密着したメガネ専門店は、
年間500店舗ぐらいのペースで廃業しているそうです。
それが、コロナのために年間1,000店舗ほどに増える可能性が出てきたそうです。
行き場を失った顧客は、量販店に向かうと予想されています。
コロナ回避のステイホームがもたらした影響
コロナのため外出を控え、家の中で生活をしていると、
視力の不便さを感じる方が増えています。
テレワークやスマホ、書類などを近点で見続けることに対して、
楽に見たいという需要が起きるのも当然です。
少しずつ外出の規制が緩和され始めると、
止まっていたメガネの需要も回復し始めました。
これまで、メガネを購入する場合はデザインやブランドが重視されてきていましたが、
コロナ禍の家籠りで近点を見ることへの見直しが起きると、
フレームよりメガネレンズに対する見え心地を重視する傾向になってきているそうです。
ライバル企業との差別化
ニコンエシロールのライバルは、HOYA(ホヤ)です。
お互いがメガネレンズのシェアを争っています。
ニコンエシロールが大切にしていることは
メガネ本来の機能である見え心地です。
近点や細かいものを見る生活に、
目の負担を軽減しようとする見え心地です。
切川卓也GMは、前職では補聴器のメーカーに勤めていたそうです。
メガネ店の多くは補聴器を扱っています。
メガネと補聴器のユーザーが同じユーザーであることも多いようです。
マーケティング近視眼 メガネに求める本質は?
アメリカのマーティング学者セオドア・レビット先生は、
有名な「マーケティング近視眼」という論文を発表しています。
マーケティング近視眼の事例として、ドリルを上げています。
ドリルを購入するお客様は、何を求めているか?
ドリルで開ける穴を求めているのです。
お客様は、ドリルの機械に、ドリルで開ける穴を求めているのです。
マーケティング近視眼によると、
お客様が求めているものをドリルの機器、
そのものと見誤ってしまうことを近視眼と説明しています。
メガネなので マーケティング近視眼の応用
これを応用すると、メガネの場合はお客さまが何を求めているかと考えれば、
お客様が求めているものはメガネのフレームではなく、
メガネを使って得られる快適な視力です。
つまり、メガネをかけて見える見え心地、これを求めているのです。
マーケティング近視眼で言えば、
メガネの役割は、見えにくいものを見えやすくする見え心地です。
このことに気が付いて、フレーム自体の選び方から、
見えやすいメガネへの転換をニコンエシロールでは推奨しています。
検眼の場合、眼科的検眼と、眼鏡店的検眼では、少し違いがあります。
この違いを一つにできると、
眼科専門医と提携しているメガネ店には強い力となります。
メガネの目的は見え心地
このことはメガネにも言えることです。
メガネを買う人はフレームを買うのではなくて、
メガネの見え心地を買っているのです。
それに気が付かない販売店は、
見え心地よりもフレームのデザイン、見栄えを中心にメガネをお客様に勧めていることになります。
見え心地を求めている人に、見え心地を忘れてしまった売り方は、
まさしく「マーケティング近視眼」です。
ニコンエシロールではこれまで、メガネの販売がメガネの本来の目的である見え心地を軽視していることに着目し、
中近・近々用などの見え心地の差をユーザー自身に気付いてもらえるような接客をすることを提案しています。
トランプ大統領とバイデン候補は高齢なのに何故メガネをかけないで、近点、遠点が見えるのか?
こんな話をしているときに、ふと思いついて、
私から切川GMに尋ねたことがあります。
それは、アメリカの大統領選挙についてです。
共和党のトランプ大統領と
民主党のバイデン前副大統領は、激しい選挙争いをしてきました。
映像出所 2020年11月9日 20時29分 NHKニュースより
二人がテレビに出る露出度もずいぶん増えていました。
トランプ大統領は記者会見するとき、市民と接するとき、ゴルフをするとき、
それぞれ近点、中近点、遠点と見る距離が違うはずです。
それなのに、トランプ大統領が視力補正のためのメガネをかけている映像がありません。
バイデンさんにしてもそうです。
二人とも装用したメガネは、サングラスです。
二人とも70代の高齢なのに、どうしてメガネ無しで見えているのでしょうか。
遠近両用のコンタクトレンズを装用しているのでしょうか。
もしそうなら、コンタクトレンズメーカーにとっては格好のモデルになります。
この質問に切川GMも気が付いて、
ではニコンのアメリカ駐在職員に尋ねて調べてみます、ということで、
原因が分かったら私に連絡をしてくれるそうです。
「治一郎バウムクーヘン」でコーヒーブレイク
このような話をして、面談は終わりました。
興味深いお話をじっくり伺ってから、コーヒーブレイクで奥さんが用意してくれた
「治一郎バウムクーヘン」をみんなで頂きました。
2020年11月11日(水)
2020年2月の訪問記事
メガネに求める かけ心地 見え心地 使い心地。 ニコンエシロール国内営業本部長の松田修平さんと意見交換
メガネに求める かけ心地 見え心地 使い心地を重視するニコン・エシロールの会社紹介
ニコン・エシロールは、日本のニコンと
フランスのエシロール・インターナショナルとが2000年に設立した合弁企業です。
代表者は ニコラ・バルビエさんです。
世界で最も売れている遠近両用メガネレンズの
「バリラックス」を日本で販売しています。
株式会社ニコン・エシロール 第44期決算公告
2018年06月05日発表の2017年12月31日の決算では、
売上高:164億1200万円 営業利益:2億6200万円
経常利益:22億9500万円 純利益:18億3200万円
利益剰余金:22億4100万円 総資産:136億7400万円でした。
出典 官報決算 データーベース
メガネに求める かけ心地 見え心地 使い心地 ニコンエシロールの理念
ニコンの国内営業本部長の松田修平さんと、
ゼネラルマネージャーの切川卓也さんが表敬訪問されました。
ニコンエシロールは、東京都墨田区両国に本社があります。
両国と言えば、相撲でなじみのある、国技館があるところです。
ニコンエシロールは、両国の国技館から近い所にあるそうです。
今日の訪問は最近我が社とニコンエシロールの取引が活発になって来ているので、
表敬訪問に来られたそうです。
わざわざ東京から来られているので、
松田修平本部長にいろいろお尋ねをしました。
相互理解は情報交換から
我が社のことを知って頂きたいために、
私のブログ、社長研究室をぜひご覧くださいと、案内しました。
ブログはスマホからでも見れるので、お二人にスマホを使って、
社長研究室を実際に検索して頂きました。
松葉博雄を入力すると、すぐに社長研究室にアクセスできます。
8500本以上の記事があるので、サイト内検索をして、
興味のある部分を読んでいただきたいと案内しました。
松田修平本部長は、マーケティングに興味があることが、話していて伝わってきました。
メガネに求める かけ心地 見え心地 使い心地
メガネに何を求めるかと考えた時、ニコンエシロールでは、
メガネに求めることは見え心地だと定義していました。
見え心地とは、その基礎となる検眼がしっかり出来ていることです。
そして、視力を的確に出すレンズを選ぶことが大切なことです。
そして、メガネのかけ心地に繋がるフィッティングが適正であることです。
検眼・レンズ・フィッティング、この三要素に見え心地が決まります。
この3要素は、ニコンエシロール社から研修を受けることができます。
名古屋メガネ店玉水屋 8代目社長津田節哉さん
松田修平本部長は、米国式21項目検査入門「視機能の検査と分析」を書いた、
津田節哉先生から、このことを教えてもらって気が付いたそうです。
津田節哉さんは、名古屋市の玉水屋の8代目社長です。
メニコンの創業者である田中恭一会長は、若い時に玉水屋に勤務していました。
アメリカ人将校夫人が持っていたコンタクトレンズを初めて見て、
自分でコンタクトレンズの開発を思い立ったというつながりがあります。
津田節哉さんからメニコンの田中恭一会長の話を聞いて、
松田修平さんは田中恭一会長に強い興味があるそうです。
田中恭一会長は得意先訪問をすることがありませんが、
我が社には来られたことがあります。
我が社へ、田中恭一会長夫妻が来られた時のブログ記事を書きました。
それなら、田中恭一会長の書いた本をお貸ししますと、本を紹介しました。
併せて、私の書いた社長経営学を紹介すると、
是非読みたいと言われたので、2冊をお貸ししました。
中年層のネットサーフィン
最近は、中年層の方がスマホやパソコンを使って、
情報収集を積極的になっています。
ネットの世界でWebマーケティングができているのです。
ネットを使って、中年層にメガネが求めるものは、
何かを情報発信する必要があります。
伝えたい提案は、見え心地、かけ心地、使い心地です。
ターゲットは、
1.メガネを求めるメガネ客です。
メガネのリピートは活性化しているか、問いかけです。
2.コンタクト離脱者にメガネを誘導することです。
近くが見えにくくなる中高年層は、コンタクトからドロップアウトする傾向があります。
この受け皿となるように、遠近両用メガネの情報発信ができているか、となります。
3.ジュニアマーケットへの取り組みです。
2020年1月31日(金)