神戸のシーズー犬りんりんの訴え「出かけるときに忘れずに」その4 罠にかかった小鹿のように
りんりんが、このルイ・ヴィトンのバッグの柄を頭から外そうと思えば、正解は、頭を少し低くして、後ろにそっと下がれば、スムースにバッグから首を外すことができます。
松葉博雄がそっと見ていると、りんりんは、「困ったなぁ。」という表情で進退窮まっています。そうです。進退のうち、りんりんは進むことはできても、後ろに下がることができないのです。いわゆる、後退りです。
普段のりんりんを見ていても、後退りはなかなかうまくいきません。車の運転なら、バッグです。運転免許を取りに行ったときに、難しかったのは、バッグでの車庫いれです。りんりんは、このバッグでの車庫入れがうまくいかないのです。
とうとう困ってしまい、罠にかかった子鹿のように、ただ天の助けを待っています。天の助けといえば、優しい松葉博雄しかいません。りんりんは、この後、「バッグの中身を漁ってすみません。」と言った、すまなさそうな顔をして、バッグの柄を外してもらうことになりました。りんりんが、後退りさえうまくなっていたら、こんなドジな結果にならなくて済んだのですが・・・。