奥津温泉の天然掛け流し温泉に浸かると、三分で身体がポカポカしてきました。社長ブログ/奥津温泉いい湯だな
奥津温泉の鍵湯は、森忠政公がお風呂の扉に鍵をかけて誰にも使わせなかった事から始まっています。奥津温泉のお湯には、ラヂウム・エマナチオンの含有があり、その含有量は、三朝温泉につぎ世界第二位だそうです。 社長ブログ/奥津温泉いい湯だな 奥津温泉(2)
奥津温泉と上斎原地域をドライブして、道の駅奥津温泉に立ち寄った後、今夜の宿泊宿の奥津荘に入ります。
ここは名泉鍵湯 奥津荘です。
足下から湧き出る、源泉掛け流しの湯が楽しめるそうです。
奥津荘は、日本伝統美が近年失われつつある中で、木造旅館ならではの落ち着きと優しさを守ってきたそうです。
そのため2004年に全館リニューアルされたそうですが、基礎は古い古い(昭和2年築)木造建築のままです。
入り口には、棟方志功画伯の版画が飾られています。棟方志功画伯のモデルは、ふっくらとした美人で、これまで温泉宿やホテルのロビーに掲げられている事例を多く見ています。
奥津荘に入ると、宿帳に名前・住所・電話番号などを書いて、お部屋の鍵を受け取ります。その間、お抹茶を一服頂きました。
奥津荘のロビーには新聞が用意されていました。
今日の朝日新聞のトップは、間もなく迎える8月15日の終戦記念日に、政府が発表する安倍晋三内閣総理大臣の談話についての関連記事です。
フロントの女性の方は、一人であれもこれも多くの役割をこなしていて、
ホテルのフロントのように、その場所だけが守備範囲ではないようです。
部屋に案内して進む途中で、お風呂の場所も案内してくれました。夜8時を過ぎると、女湯と男湯が替わるそうです。
二つのお湯はそれぞれ風情があるので、両方のお湯を楽しんで下さいと言われました。
奥津荘には、鍵湯があります。
今から400年あまり前、津山城の城主森忠政公の頃、お殿様専用の温泉として、一般の人が入浴しないように、お風呂の入り口に鍵をかけて、独占状態を作っていたそうです。
随分とわがままな殿様のようで、1年に数えるほどの利用回数なのに、他の人には入浴を許さなかったようです。
鍵湯と立ち湯があります。
これが一日に男湯と女湯に入れ替わって、宿泊客は両方の湯船を利用することが出来ます。
部屋に荷物を置き浴衣に着替えると、さっそく鍵湯(8時まで男湯)に浸かります。
どんなお風呂なのか、好奇心いっぱいに覗いて見ると、比較的小さい岩風呂です。
岩組の底の方からぷくぷくと気泡がわき上がり、下の方から温泉が自噴していることが分かります。
天然掛け流し温泉とは、自然に自噴する温泉で、湧き出たお湯の分だけ、貯まった温水がオーバーフローして、床を伝わって外に流れ出る、実に贅沢な温泉です。
ほとんどの温泉は循環式で、温度を高めたり低めたり温度調節をしていますが、
奥津荘の温泉は、年間を通じて42度で、冷ます事も温める事もしていないそうです。
42度でも浸かってみると熱いのです。3分も浸かっていると、身体が熱くなってきます。
そこで、熱くなったら一旦上がって、また時間をおいて温泉に浸かるようにと、注意書きがありました。
無色透明の無味無臭の温泉水でした。
しかし、奥津温泉のお湯には、ラヂウム・エマナチオンの含有があり、その含有量は、三朝温泉につぎ世界第二位だそうです。
これが、胃腸病、神経痛に効くそうです。
奥津温泉には大型旅館・ホテルがないので、ゆっくりと温泉を目的に旅したい人には最適な温泉地です。
鍵湯として知られる類い希な名湯、そして奥津にしかない自然、美しい空気や緑のイオン、川の流れの音、鳥のさえずり等、都会の喧噪からは想像もできないほどの自然を体感できるようです。
2015年8月5日(水)