淡路島北淡町 富島の魚料理 お寿司の店「いちじろう」

淡路島の海岸線を走ると、山が迫り、椰子の木が並んでいます。海と山と椰子の木の組み合わせは沖縄のようです。淡路島(6)

淡路島の海岸線を走ると、大阪湾でも、播磨灘でも、高い椰子の木が並んでいます。

海と山と椰子の木の組み合わせは沖縄の景色のようです。

国道28号線を走っている時は、道路は大阪湾に面していました。

淡路島を横切って、これから大磯に戻るときは、道路は播磨灘に面しています。

緑に囲まれた、一宮淡路城が見えてきました。

空はどんよりと雲が覆っています。

**

淡路の殿様は、どこにお城を構えていたのでしょうか。

淡路島の首都は洲本です。昔からの淡路のお城は洲本城です。

今見えているお城は、最近の観光用のお城です。

秀吉に仕えた蜂須賀小六が、四国の阿波の国を知行地としました。

蜂須賀氏が阿波・淡路の領主となると、その家臣の稲田氏は 1万4500石の知行をもらい、さらに幕府の指導もあって 淡路城代に任ぜられ、お城は洲本に築いています。

**

県道31号線から少し内陸へ入ったところに北淡町 富島の魚料理 お寿司の店「いちじろう」があります

**

いちじろうのお店の紹介記事です。

北淡町 富島の魚料理 お寿司の店「いちじろう」に着いたのは、1時を廻っていました。

6月に来てから半年振りです。

海が荒れて播磨灘に漁船が出ていなくて、近海のお魚は獲れていません。

いちじろう

いつもなら、富島の漁港から播磨灘に漁に出ると、たくさんお魚がとれます。

素人風に考えると、お魚は直接漁師さんから買った方が、鮮度も高く、値段も安くなるのではないかと思いました。

いちじろう

しかし、親方の話では、直接漁師さんから買えば、欲しいものだけというわけにも行かず、えり好みもできなくなります。

さらに、客商売なので、この人から買えば、あの人からも買わなければならなくなり、購入に対する不公平感が生まれてきます。

なるほどなぁ・・・やはり、流通が間に入る方が、価格が変わってもリスクを軽減することがわかりました。

いちじろう

「いちじろう」の親方と食べ物についてのお話です。

さすが、お寿司屋さんなので、休日を利用してあちらこちらに食べ歩きをしているようです。

いちじろう

先日訪れた赤穂の坂越の牡蠣よりも、更に素朴な隠れた養殖牡蠣を売っているところがあるようです。

いちじろう

今日はまた一段と寒いので、暖まる鍋も頼みます。

神戸の三宮で仕事をしていることをお話しすると、すぐに、さんプラザの地下には、とんかつのむさしがあるでしょう?

とか、淡路の東浦町だったら、かつみがあるでしょう?とか、話が弾みます。

いちじろう

三宮の有名なお寿司のお店の人とも仕事友達で、ちょくちょく食べに行っているようです。

淡路の富島と違うのは、三宮ではお寿司のお店にキレイなお姉さんを連れて同伴で来るお客様がいることです。

いちじろう

親方が自分の娘さんと一緒に行ったとき、親子と見てもらえなかったこともあったようです。

それは私にもあったことで、娘と一緒に2人で飲食店に行くと、怪しい!と、思われているかもしれません。

いちじろう

「いちじろう」の親方は、昔、神戸 垂水の、「増田屋」寿司で、修業をしていたそうです。

いちじろうの紹介記事 終わり

 

いちじろうで、持ち帰り用のにぎり寿司を注文しておいて、出来るまでの間を利用して、近くの魚増であなごを調達します。

**

いちじろうから魚増までに行く道すがら、野辺に咲いていた綺麗な花を写しました。

**

5月になると、そこらかしこに咲いている花が、どれも輝いて見えます。

**

目をひくのは、かきつばたかイチハツか、この時期、子どもの日が近いこの時期に咲く花です。

**

群生する花も綺麗ですが、一株だけ、ぽつんと一隅で咲いている花も綺麗です。

**

いちじろうから通り2つはさんだ所に、炭焼あなごの直売店があります。

**

魚増では、窓のガラスを取り払って、煙が室内に籠もらないように、臨戦態勢のように、行列を作っているお客様に、大忙しのように対応しています。

**

あなごの砂糖醤油のつけ焼きは、少し離れた場所からでも、匂ってきます。

つばが出そうな美味しそうな匂いです。

ご飯を買って焼きたてのあなごを上に置いて、砂糖醤油のタレを少し多めにかけて、お店から見える播磨灘の行き交う船を見ながら焼きあなごを食べられたらたまらんなぁと、頭で考えています。

**

捌かれた新鮮な穴子が氷で締められています。

扇風機で風を送りながら、これから夏場は暑くて大変な作業です。

焼き手は二人、買い手は行列で、焼いても、焼いても、焼き上がるすぐ傍から、売り手が焼きあなごを包装して、お客様に渡しています。

**

あなごはうなぎとよく似ています。

アナゴはウナギ目の魚で瀬戸内海や大阪湾、東京湾など内湾に分布しています。

農林水産省によると1995年には全国で約1万3千トンが捕れたようですが、2009年には約6千トンにまで減少しています。

【『神戸新聞NEWS』(2012/02/22 07:10)より】

淡路でも、高砂でも、三原でも、あなごの美味しいお店があります。

でも、毎日毎日あなごを獲っていると、いつあなごは増えるのだろうか?と思わざるをえません。

行列は減ることがありません。

受け取った焼きあなごを、その場で食べているサイクリングツアーのお客さんがいました。

松葉博雄が、頭の中で描いていることを実行しています。

**

魚増の焼きあなごの分業体制は、あなごをまな板で捌いて、うなぎを捌くように、開きます。

どんどんあなごを捌いて、氷の入った発砲スチロールのトロ箱に入れていきます。

**

トロ箱は、あなご焼きのために作られた別の棟に移され、今度は焼き方組が、たれをつけながら、焼きあがりの様子を見ながら裏返して、また砂糖醤油につけて、しばらくつけておくと、炭火の焼き台の上に移します。

**

二人一組の焼き方は、炭の備長炭を、時々は火力を変えるために、炭を移動させ、時々は、新しい炭を補給しています。

列を作って順番待ちのお客様は、じっとこの様子を見ています。

**

1時間近く並んで、焼きあなごを受け取ると、もう一度いちじろうに戻り、親方に、焼きあなごを待つ間大変でしたという話をしました。

**

いちじろうの親方は、そんなんやったら、うちに言うてもろうたら、うちで電話したら、何とかなるのに…と、まるで裏口入学の手引きのような、裏技を提案してくれました。

**

5月3日は、たとえ淡路島であっても、どこのお店に行っても行列です。

そんな時には料理は持ち帰って、家でゆっくりビールを飲みながら、これから沈んでゆく夕日を見ながら、寛ぐことにします。

 

 

PAGE TOP
MENU