査読論文 書くにはルールを守る、採択してもらうには評価基準に沿う
査読論文を書くにはルールを守る、査読論文を採択してもらうには評価基準に沿う 基本ルールを身につけましょう。査読論文を書くのは難しいな、査読論文を採択してもらうのは難しいな。でも、採択されると嬉しいな。
大阪市立大学 博士ゼミ
査読論文を採択してもらうのは難しい。
査読論文を通さないと、
博士論文は書けません。
博士課程後期が終了しても、
客員研究員として、
明石芳彦先生の博士ゼミに参加しています。
なぜ、客員研究員としてゼミに出席し、
他の研究者の研究発表を聞くのでしょうか?
それにはいくつかの理由があります。
ひとつは、一人こもって研究から離れていると、
スポーツをしなければ筋肉が弱るのと同じ様に、
研究をしなければ脳の思考回路が錆びてくるのです。
他の人の発表を聞くと、
様々な分野での研究論文に接する事ができます。
そして研究発表に対する、
指導の先生方のコメントを聞くことで、
何が重要なポイントなのかを、
アカデミックな視点から気付かされます。
こんな理由で今日も仕事が終ると阪急電車に乗り、
梅田に着いて地下道を歩いて、
いつもの道を進んで行きます。
女神の像は、雪だるまに変わっています。
日経ビジネスを読んでいると、
最近国論を二分しているTPPの特集がありました。
日経ビジネスの書評では、
TPP亡国論のウソという記事なっています。
第一番に米の自由化についての記事がありました。
教室に入ると、
一番に来てたのは今日の発表者の村田光男さんです。
教室の後ろのブラインドから外の夜景を見てみると、
真っ正面に見えるのはJR大阪駅の正面玄関です。
その手前には、クリスマスを告げる
イルミネーションの明かりが光っています。
教室の中は静寂そのものです。
今日の発表は、2人で一コマずつです。
二人の発表を聞いた後、
明石芳彦先生は、発表内容だけでなく、
論文の書き方、
特に、査読論文の書き方の作法について、
ホワイトボードに板書しながら、
注意点を説明してくれました。
査読論文の書き方 採択の評価
この研究の研究目的を明らかにしておきます。
事例研究の場合、
① リサーチクエッション、
もしくは、問題提起をし、
そして、
② 先行研究をレビューします。
先行研究の意味は、
論点を実証する為に行うもので、
事例を並べて比較をする事に意味があるのではありません。
③ 事実を調査し、④ データを示し、5 分析を行います。
そして、
⑥ 仮説を検証して、
⑦ いよいよ考察になります。
考察では、
事例から何を読み取ったのか、
先行研究との対話で考察をします。
査読論文を書き進める時の作法を、
改めて注意を受けたように思えます。
① 査読論文は文字数が制限され、
査読者に評価されるには、
作法通りに論文を書く必要があります。
それぞれの学会には、
② 投稿論文を査読する時に評価基準もあります。
最近見た、アイススケートの国際試合と比較してみると、
投稿論文も、アイススケートも、似たところがあります。
つまり、 ルールに沿った演技を展開し、
有利なポイントを得るためには、
評価基準にあった演技を心がけることです。
高得点を上げたプレイヤーは、
得点の発表を掲示されていますが、
技術・表現力・プレゼンテーション等で採点されています。
③ 投稿論文も、それぞれの学会ごとに評価基準があり、
評価基準にてらして採択されるかどうかが決まります。
2011年11月14日(月)