南あわじ市 賀集八幡神社の桜 隣接する護国寺にお詣りしています。
南あわじ市の賀集八幡神社に隣接する護国寺にお詣りしています。桜と淳仁天皇陵を訪ねて(4)
護国寺の本堂に向かって左側には、
先ほどみた売店のような、
調味料を売っている場所があり、右側には、
廊下の隅に浮き立ったマスコットがいます。
一体なんでしょう。
側に寄ってみると、
高野山開創1200年のマスコットキャラクター「こうやくん」でした。
高野山の開山は、西暦816年(弘仁7年)です。
2016年に、1200年を迎えます。
高野山は、平安時代に弘法大師によって開かれた、真言宗の聖地です。
その時から1200年もたったと言うのですから、
歴史の深さを感じました。
南あわじ市は暖かいのか、ソテツがよく育っています。
ソテツの葉は、横に広がると、とげのような葉で、
目をつくと大変なことです。
ソテツの横に広がった葉は刈り取られ、
チューリップの花のように上に向いて葉が開くと、
パイナップルのように見えて来ます。
山門の脇には鐘楼があり、重そうな鐘が吊られていて、
横の鐘つき棒と一対になっています。
日本家屋の内、屋根に瓦を敷く、
瓦葺き屋根は工費も高く、贅沢な作りですが、
地震などの揺れには、加重が重しとなって、
柱に負担がかかってしまいます。
南あわじ市の特産品に、瓦があります。
淡路瓦と呼ばれ、日本三大瓦と呼ばれる物のひとつに数えられます。
あと二つは、島根県の石州瓦、愛知県の三州瓦です。
護国寺の瓦は、美しい銀色のいぶし瓦です。
護国寺を後にして、護国寺から少し上に上がって、
次にやってきたのは、賀集八幡神社です。
賀集八幡神社の創立は不明ですが、1340(暦応3)年、
足利尊氏の命により阿波から入島した細川師氏(もろうじ)が
神前で戦勝を祈り、鎬箭(かぶらや)を申し受けたと言われています。
しまなみ海道にある、大三島の大山祇神社も、
戦の神様として、古くから武将の寄進を受けて、
今では国宝級の文化財が残っていますが、
ここ賀集神社も、戦国大名や武将たちの寄進を受けて、
立派な神社の構造が残っています。
残念で、残念で、たまりません。こんなよいお天気に、
こんな立派な文化財の中で、
春爛漫の桜を見たかった・・・。残念です。
賀集八幡の境内を、少し回っただけでも、
神馬の銅像があり、丹念に見て回ると、
相当な文化財がありそうです。
神殿は、いつの日か改築工事をしたようで、
改築工事に携わった人たちや、寄付をした人たちの名前が、
石版に刻まれています。
この名前を見ていると、鳥居から神殿に続く、
参道にぶら下がっている紅白の提灯の名前と、一致しています。
神社の中にも、また別の神社が、あちらこちらにあります。
松葉博雄の定休日は週に一回で、
桜の咲く期間はわずかで、次の定休日まで、
桜見物にはいけませんが、次の定休日にはきっと、
全国の桜が咲き始める頃です。
来週の定休日には、日帰りツアーはどこに行こうか、
重大な選択をしないといけません。
お城の石垣に咲く桜もいいし、
神社の赤い鳥居に咲く桜もいいし、
川の堤に咲く桜もいいし、
公園の桜もいいし、迷ってしまいます。
淡路七福神布袋尊を祀る護国寺を後に、
次は淳仁天皇陵を散歩します。
2011年3月31日(木)