淡路市 中田地区の素掘りトンネルの驚異 機械を使わないでトンネルを掘るとは!
投稿No:9735
淡路市中田地区の素掘りトンネルの驚異 人の手だけで掘られたトンネルの神秘
淡路市に、
まだ行ったことの無いスポットはあるか、
考えてみました。
そこで思い出したのが、手彫りトンネルです。
以前、人の手だけで掘られたトンネルがあると
ご近所さんに聞いたことがあります。
手彫りトンネルとは、どのようなものでしょうか。
さっそく足を運んでみることにしました。
トンネルのある場所は、
淡路市中田地区です。
淡路市中田地区は、のどかな場所です。
聞いた場所の通りに、車を走らせました。
地元の人しか通らないような、
細い道が続いています。
こんなところにあるのでしょうか。
ゆっくりと車を走らせていると、
なにやら小さいトンネル見えてきました。
このトンネルが、機械を使わないで、
人の力で掘った手彫のトンネルです。
車も通れるようになっています。
さっそく、車を停めて、
ゆっくりとトンネルを見てみることにしました。
手彫りトンネルだけあって、
特に舗装されていません。
トンネルの周辺には、
草木が生い茂っています。
トンネルの上は、竹林になっていていました。
手彫りトンネルなので、
電気等の照明はありません。
しかし、電気がなくとも通り抜けられるほどの距離です。
しっかり、アーチ型に掘られていました。
トンネルの入口は、独特な雰囲気を放っています。
せっかくなので、
じっくりと、このトンネルを
通り抜けてみることにしました。
トンネルの幅は、
車が一台、やっと通るほどの狭い、
低いトンネルです。
その狭さがかえって、このトンネルが
人の手によって一つ一つ丁寧に掘られたことの
証となっています。
土は柔らかそうで、壁には、
掘削時に使用された工具の痕跡が
くっきりと残っており、
作業者の苦労が今に伝わってきます。
どうやらこのトンネルは、
明治時代に作られたトンネルのようで、
全長は、だいたい30m程度です。
地層の線が、はっきりと見えています。
きっと、当時、この周辺に住む人が
生活のために彫ったトンネルなのでしょう。
狭くて低いトンネルと言いつつも、
良くも手彫でこれだけ掘りぬいたものです。
今は、他の道があるため、
この道はほとんど使われていないそうです。
車で、通り抜けてみます。
じっくりとトンネルを観察したので、
車で通り抜けてみることにしました。
通り抜けるとき、
なんだか産道を進んでいるような
神秘的な感覚に包まれました。
土壁の質感、手作業の痕跡、
そしてトンネルを抜ける際の光の変化が、
特別な体験になりました。
普段は、鉄筋コンクリートのトンネルに
慣れているので、土のままのトンネルに
掘った時のご苦労が伝わりました。
このトンネルは過去と現在が交差する場所のようです。
自然の地形をそのまま活かし、
人の手の温もりが感じられるこのトンネルは、
淡路市の隠れた宝物に感じます。
淡路には、他にも、
手彫りトンネルがあるそうです。
また、機会があれば足を運んでみます。