ウクライナ情勢や
新型コロナウイルスの関連があり
コンタクトレンズの欠品が相次いでいるというニュースがありました。
そこでコンタクトレンズが欠品した場合どうすればいいのか?
度数の同じ他のコンタクトでいいのか?
について解説しました。
●欠品前・欠品時の対応はどうすればいいのか?
「〇〇が欠品」というニュースが出ると
パニック買いが起きてしまいます。
しかし今回の場合は
コンタクトレンズが全種類なくなるというわけではありません。
特定メーカーのコンタクトレンズの
欠品が相次いでいるという状況です。
なので「コンタクトレンズそのものがなくなる」
という意味ではないです。
そこは焦らないでください。
ではまだ欠品していないけれども
欠品しそうな商品を自分が使っている場合、
どうすればいいのでしょうか?
焦って買いだめする必要はないものの、
使い捨てコンタクトレンズの場合
「あと数日しか持たない状態で購入を検討する」
となるとすぐには手に入りません。
そのため余裕をもって購入してください。
欠品してしまった場合はどうすればいいのでしょうか?
「同じ度数の他のコンタクトレンズでよいのでは?」
そういう方もいますが実はそうではありません。
●コンタクトレンズの度数が同じ場合でも同じではない
コンタクトレンズの度数が同じでも
同じものではないのです。
どういう事でしょうか?
コンタクトレンズというのは度数以外にも
いろいろな要素があります。
代表的なのがベースカーブ(BC)です。
あたなもコンタクトレンズを持っているのならば
そのケースにBCと書いて数字が
書いてあるのではないでしょうか?
その数字がコンタクトレンズの
屈曲度合いを占めている数値となります。
日本語でいうと曲率半径です。
どのぐらい曲がっているのかというのを表記する場合、
その曲がり度合いがずっと続いたときに円になります。
その円の直径を使って示します。
1ミリの直径の円と5ミリの直径の円では
5ミリの直径の円の方が、
カーブがなだらかになります。
つまりベースカーブ・曲率半径が
大きくなるとカーブがなだらかになるのです。
車を運転しているときのカーブの度合いも
この曲率半径で示します。
コンタクトレンズの場合は
その曲率半径はミリ単位となります。
だいたい8~9前後の数値がかいてあります。
8であればベースカーブ8ミリ、
8ミリの直径の円のカーブです。
なのでゆるやかなカーブのレンズとなります。
この距離作半径・ベースカーブが
あっていなければ目にフィットしません。
コンタクトレンズがずり落ちてしまったり、
逆にきつくて目に傷がついたりする
という事が起きてしまいます。
目に傷がつけば痛みも出ますし、異物感もでます。
ひどいと視力低下も起きてしまいます。
ではベースカーブさえあっていればいいのか?
というとこれもそうでもありません。
靴を買う時に26センチの靴を買う。
といってもメーカーによってきつい、
はたまた逆にぶかぶかになることがあると思います。
26センチ何だけれども横幅や靴の硬さなど
ほかの要素によっても変わるからです。
同じようにコンタクトもベースカーブが
同じだからといって必ずしも合うとは限りません。
そのためフィッティングというのが重要になります。
コンタクトをのせてみて眼科医が観察をして
適切かどうかを判断するというものです。
なのでコンタクトレンズをかえる時は
眼科医に診てもらって
フィッティングをチェックする必要があります。
だからこそすでに欠品している場合は
新しいレンズをネットで注文するのではなくて
眼科で診察してもらって選ぶことが大切です。
また仮にそれであったとしても長く使うと
何となく不調になることもあるので
初めの注文は少なめにしておいた方が無難です。
●コンタクトレンズかメガネ?
今回のような報道・地震などがあると
「コンタクトレンズかメガネか」という話になります。
これは絶対的に
「コンタクトレンズを持つならメガネも持つ」
という事になります。
つまり二者択一ではなくて
「メガネだけ」または
「メガネ+コンタクトレンズ」となります。
なぜならば、コンタクトレンズは
目に傷がつくなどのトラブルがあると使えません。
そういう時はメガネを使う事になります。
それなのにコンタクトレンズしか持っていない人がいます。
無理やり傷がついてもコンタクトレンズを使う事となり
傷がついたり目にとっていいことがありません。
なのでいざという時のための
メガネは絶対に必要になるものです。
現在ニュースとしては
一般消費者の方に関連がある
コンタクトレンズだけが取りざたされています。
しかしコンタクトレンズだけが
欠品しているわけではありません。
医療機器、薬剤なども輸入に頼っている
メーカーの商品の場合は欠品が出るものがあります。
新型コロナウイルス初期の頃にマスクが足りなくなったり、
医療用ガウンが足りなくなったというニュースは
聞いていた記憶があるかもしれません。
現在はすべてが解決しているかというと
医療機関が何とか対応しているために
あまり表ざたにはなっていないものの、
一部の薬剤や機器では欠品や納品に
時間がかかっているのが現状です。
今後それが本当に医療現場で
問題になってしまう事もあるかと思います。
また円安の影響もあり海外に頼っている
医療器具や医薬品の価格高騰も見られています。
医療というのは世界情勢に
影響してしまうものであることを実感します。