コンタクトレンズ 欠品時にどういう対応をすればいいのか? 

投稿No:9469

コンタクトレンズ欠品時にどういう対応をすればいいのか?

コンタクトレンズ欠品時にどういう対応をすればいいのか?

出典 yahoo ニュース 平松類眼科医 

配信の 産経新聞社 

の報道に対して、コンタクトレンズ ユーザーから

心配の問い合わせが多く寄せられています。

この記事に対して、専門家の立場から、

分かり易い解説がヤフーニュースに掲載されましたので

皆様と情報を共有させていただきます。

 
(写真:イメージマート)

 

ウクライナ情勢や

新型コロナウイルスの関連があり

コンタクトレンズの欠品が相次いでいるというニュースがありました。

そこでコンタクトレンズが欠品した場合どうすればいいのか?

度数の同じ他のコンタクトでいいのか?

について解説しました。

●欠品前・欠品時の対応はどうすればいいのか?

「〇〇が欠品」というニュースが出ると

パニック買いが起きてしまいます。

しかし今回の場合は

コンタクトレンズが全種類なくなるというわけではありません。

特定メーカーのコンタクトレンズの

欠品が相次いでいるという状況です。

なので「コンタクトレンズそのものがなくなる」

という意味ではないです。

そこは焦らないでください。

ではまだ欠品していないけれども

欠品しそうな商品を自分が使っている場合、

どうすればいいのでしょうか?

焦って買いだめする必要はないものの、

使い捨てコンタクトレンズの場合

「あと数日しか持たない状態で購入を検討する」

となるとすぐには手に入りません。

そのため余裕をもって購入してください。

欠品してしまった場合はどうすればいいのでしょうか?

「同じ度数の他のコンタクトレンズでよいのでは?」

そういう方もいますが実はそうではありません。

●コンタクトレンズの度数が同じ場合でも同じではない

コンタクトレンズの度数が同じでも

同じものではないのです。

どういう事でしょうか?

コンタクトレンズというのは度数以外にも

いろいろな要素があります。

代表的なのがベースカーブ(BC)です。

あたなもコンタクトレンズを持っているのならば

そのケースにBCと書いて数字が

書いてあるのではないでしょうか?

その数字がコンタクトレンズの

屈曲度合いを占めている数値となります。

日本語でいうと曲率半径です。

どのぐらい曲がっているのかというのを表記する場合、

その曲がり度合いがずっと続いたときに円になります。

その円の直径を使って示します。

1ミリの直径の円と5ミリの直径の円では

5ミリの直径の円の方が、

カーブがなだらかになります。

つまりベースカーブ・曲率半径が

大きくなるとカーブがなだらかになるのです。

車を運転しているときのカーブの度合いも

この曲率半径で示します。

コンタクトレンズの場合は

その曲率半径はミリ単位となります。

だいたい8~9前後の数値がかいてあります。

8であればベースカーブ8ミリ、

8ミリの直径の円のカーブです。

なのでゆるやかなカーブのレンズとなります。

この距離作半径・ベースカーブが

あっていなければ目にフィットしません。

コンタクトレンズがずり落ちてしまったり、

逆にきつくて目に傷がついたりする

という事が起きてしまいます。

目に傷がつけば痛みも出ますし、異物感もでます。

ひどいと視力低下も起きてしまいます。

ではベースカーブさえあっていればいいのか?

というとこれもそうでもありません。

靴を買う時に26センチの靴を買う。

といってもメーカーによってきつい、

はたまた逆にぶかぶかになることがあると思います。

26センチ何だけれども横幅や靴の硬さなど

ほかの要素によっても変わるからです。

同じようにコンタクトもベースカーブが

同じだからといって必ずしも合うとは限りません。

そのためフィッティングというのが重要になります。

コンタクトをのせてみて眼科医が観察をして

適切かどうかを判断するというものです。

なのでコンタクトレンズをかえる時は

眼科医に診てもらって

フィッティングをチェックする必要があります。

だからこそすでに欠品している場合は

新しいレンズをネットで注文するのではなくて

眼科で診察してもらって選ぶことが大切です。

また仮にそれであったとしても長く使うと

何となく不調になることもあるので

初めの注文は少なめにしておいた方が無難です。

写真:イメージマート

コンタクトレンズかメガネ?

今回のような報道・地震などがあると

「コンタクトレンズかメガネか」という話になります。

これは絶対的に

「コンタクトレンズを持つならメガネも持つ」

という事になります。

つまり二者択一ではなくて

「メガネだけ」または

「メガネ+コンタクトレンズ」となります。

なぜならば、コンタクトレンズは

目に傷がつくなどのトラブルがあると使えません。

そういう時はメガネを使う事になります。

それなのにコンタクトレンズしか持っていない人がいます。

無理やり傷がついてもコンタクトレンズを使う事となり

傷がついたり目にとっていいことがありません。

なのでいざという時のための

メガネは絶対に必要になるものです。

現在ニュースとしては

一般消費者の方に関連がある

コンタクトレンズだけが取りざたされています。

しかしコンタクトレンズだけが

欠品しているわけではありません。

医療機器、薬剤なども輸入に頼っている

メーカーの商品の場合は欠品が出るものがあります。

新型コロナウイルス初期の頃にマスクが足りなくなったり、

医療用ガウンが足りなくなったというニュースは

聞いていた記憶があるかもしれません。

現在はすべてが解決しているかというと

医療機関が何とか対応しているために

あまり表ざたにはなっていないものの、

一部の薬剤や機器では欠品や納品に

時間がかかっているのが現状です。

今後それが本当に医療現場で

問題になってしまう事もあるかと思います。

また円安の影響もあり海外に頼っている

医療器具や医薬品の価格高騰も見られています。

医療というのは世界情勢に

影響してしまうものであることを実感します。

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