2005年9月初旬のある日、香港からAir Mailが届きました。

赤い字で大きく「重要書類在中」と書かれています。

封筒には、差出人の名前として「当選賞金支払担当」とあります。

さてはて、何に当選したのでしょうか？

まったく心当たりがありません。

中を開けて見ると、「賞金総額：14億6千4百万円」となっています。

こんな金額の賞金が当たったのでしょうか。

よく読んでみると、どうやら私はこの賞金をすぐ受け取れるわけではなく、必要な手続きをすれば受け取ることができるようです。

苦労をせずにお金が手に入るなどという謳い文句は信用してはなりません。

怪しいと思って中身を見ると、この14億円あまりの賞金を受け取るために「参加費」のようなものが必要になるので、この引き落とし口座としてクレジットカードの番号を書かせる欄があります。

ここにクレジットカードの番号と有効期限を書いて、サインをしてくださいということです。

「バースデークラブ」というのに入るとさらに特典があるようで、生年月日の記入を促しています。

連絡先として、電話番号も書かせようとしています。

ここまでくれば、もう明らかに、怪しい方法で個人情報を引き出そうと企んでいることが分かります。欲しがっている情報は、クレジットカード番号、生年月日、カード有効期限、筆跡などです。

こんな手に引っかかる人がいたら、大変です。このホームページを見て、私にも同じ手紙が来たと思う方は、絶対に気をつけてください。

どうして私が選ばれたのでしょうか？騙されやすい人の名簿があるのでしょうか？ラッキー番号が告知されています。この番号が当たると、4億6千4百万円が当たるだけでなく、手続きをすれば、香港へ無料招待があります。