Home > OFF(仕事を離れて) > 松葉博雄の沖縄研究室 > 沖縄県恩納村「朝日会」 Part1
皆さんが集まるにはまだ時間も少々あるので、一旦ホテルに戻り、チェックインをしました。 日も沈んでくる頃、皆さんが集まる朝日会に参加させてもらいました。 金城さんが釣った魚が既に魚汁になって食卓にのぼっています。 マグロはお刺身になって美味しくいただきました。金城さんは包丁さばきもお上手で、お料理屋さんで食べるような刺身の状態になっています。 今夜驚いたことは、朝日会の食器棚が少し開いているのでチラっと気になって見てみると、なんと、どこかで見たような青銅の仏像が鎮座しています。 驚いて、棚から取り出して”なんでも鑑定団”をしてみました。これは我が家にあるルシャナ仏とほとんど同じような仏像です。 崎浜さんがお家から持ってきたそうです。あまりにホコリが溜まっていたので、最近誰かが水洗いをして磨いたということでした。 私の家の仏像は由緒正しい仏像として購入したのですが、この仏像との比較は大変気になります。 今夜は朝日会の皆さんへのお土産に、宅急便で神戸から送ってきたミカンを皆さんに食べていただきました。 沖縄のミカンも美味しいですが、四国の愛媛のミカンは甘くて皆さんに喜んで食べていただいて、ミカンを選んで良かったと思いました。 昨日の7日、日曜日はこの地域の運動会があって、すぐ隣のグランドで、子供だけでなく朝日会の皆さんも参加し、運動競技を本気で挑戦したので、今日は筋肉痛なのかややお疲れのようでした。 運動会は何故するのか、それは地域のまとまり、住民の顔を知り合うことにより ・ 青少年にも何か不具合な事があれば直接注意する事ができる・ 一緒になって楽しむ事で、連帯感が強まる ・ 自然とお互いが助け合う気持ちが育つ ・ 応援を一生懸命すると、参加する人も見る人も一つになる このような効果もあり、地域のコミュニケーションのために大人も子供も女も男も一つになって運動会を盛り上げるそうです。 青果物を扱っている山城さんから、台風の影響で沖縄も野菜が高騰しているお話を聞きました。沖縄には近隣諸国や日本列島からどんどん青果物が入ってくるし、沖縄からもどんどん青果物が出て行きます。 野菜が足りない時には、北海道や東北地区から青果物が送られて、北海道や東北地区に果物が足りない時には沖縄から送られるような、日本列島は南北の助け合いの構造になっているとの意見でした。 市場で見たドラゴンフルーツのことを訪ねてみました。ドラゴンフルーツには黄色、ゴマ、赤の三色あります。 黄色が一番糖度が高くて味が良く、値段も高いようです。当然収穫は少ないこととなります。 魚市場に出す魚の値段について訪ねてみました。 一般的に海は優しい時は魚の値段は安くなるということです。反対に海が荒れていれば危険がありリスクを払って獲った魚は当然高く売れます。この差は安い時に比べ、およそ3倍に高騰することとなります。 魚を獲りに行くときは海の潮加減が大きな要素となります。 今年はうるう年で旧暦では2月が2回ありました。このようなうるう年は4年に1回巡ってくることとなるので、この年は異常気象が起きるそうです。 そういえば今年は夏はひどい暑さが続き、台風も多く発生しました。これも経験則である程度は予想できるようです。 11月に入ると風向きは北風に変わり、北風が吹くとシーラが釣れる季節になります。 東風は静かで波も穏やかですが、魚は釣れないようです。 沖縄では東をアガリ、西をイリ、南をフェー、北をニシと呼びます。東江はアガリエと読みます。西表はイリオモテとなります。 ところが混乱してくるのは、北のニシと西のニシがどちらを指しているのかわからない時です。 沖縄の世代の差では若い人は北の事をニシとは言わないし、中高年の方が北の意味でニシと言っても西と誤解する事例が多いそうです。 これからはシーラが釣れる時期なのですが、残念ながらまだ吹いていません。 色々と沖縄のお話をしているうちに今夜も更けてお酒も回り、お暇することになりました。先ほどまで恩納漁港に映えていた夕日も辺りが暗くなって、猫がエサを求めてニャァニャァと寄ってくるような闇夜となってきました。 港の船は波のない静かな湾の中で今夜を明かすことになります。 |