神戸・三宮さんプラザコンタクトレンズ|松葉博雄の社長研究室
松葉博雄の沖縄研究室

 

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沖縄県恩納村のヤシガニ研究会事務局を訪ねる
〜絶滅の危機 自然環境破壊と連動するヤシガニの保護と育成の研究〜

2004年11月、ヤシガニ研究会の設立メンバーである古荘(ふるしょう)さんが今月オープンしたばかりの「フルーツハウス」を訪問しました。


 

お店は国道に面していて、車からもすぐ分かるように建てていました。

元々欄の温室であるところを削り、お店を作ったそうです。


お店の裏にまわってみると、スターフルーツがたくさん実っています。


 

開店したばかりでお姉さんがつい最近まで手伝いにきてくれていたのですが、今日から自分ひとりでお店をやっていくのでどうしようかと思っているところに私が行くと、もう先客もいててんてこまいの様子でした。

奥さんはサンドイッチとゴーヤジュース、私は豚肉の生姜焼きとフルーツサラダを注文しました。


自己紹介の後、早速ヤシガニの研究についての意見の交換をしました。

今の問題は、ヤシガニ研究会の方向性をどうするかという課題に直面しています。ヤシガニを保護するのか、ヤシガニの絶滅は環境問題として捉えるのか、商業ベースとして食用に供するのか、ヤシガニの生態研究を学術的に推し進めるのかなど、方向性が定まりません。

昨年はある島で現場調査のために研究活動を行ったそうです。

固体を見つけ、認識番号をペイントで書き、生態の記録から始めています。ところが、ヤシガニは脱皮することが分かったので、甲羅に書いた番号もいつの日か脱皮した後は消えてしまいます。

ヤシガニはまだまだ研究が始まったばかりで、先行研究や外国文献を探してもまだ見つからないようです。そうなると、この研究は世界のトップレベルの先行研究となります。

生態がはっきりしていないには訳があります。これまで沖縄の人たちはヤシガニに対して、捕まえて食べることの関心が中心でした。ヤシガニは夜行性でその行動は闇夜に包まれ、どのようにヤシガニが一生を送るのかはこれからの研究にかかっています。

海で産卵し、陸に上がり、岩の隙間に、土の穴の中に隠れ、夜に行動をするオカヤドカリのような生態のようです。生態がはっきりするに従って、保護の手段が分かり、その先には完全養殖の希望が湧いてきます。

ここまでいくにはこのヤシガニ研究会の果す役割に大きな期待がかかっています。1つの案としては、保護区を作り、堤防やコンクリートの防波堤などのようなヤシガニにとって海に出られない障害のない環境を確保することと、捕獲ができない保護区が必要です。

離島のような人のいない場所、岬のような立ち入りを制限できる環境があればいいのですが。